「かわいいだけで、勝てるのか?」
──そんな声が、環境の隙間から聞こえてきた。
2025年6月26日、『イーブイガーデン』実装。
主役は、進化するたびに戦場を彩る“ブイズ”たち。
だがその中で、勝ちに直結する性能を秘めたカードが、確かに存在する。
本記事では「イーブイex」「ニンフィアex」というふたつの核に焦点を当て、
最強ランキング形式でパックの本質を解き明かす。
推しで勝つために──ではなく、勝つ中に“推し”を組み込むために。
これは「イーブイガーデン」を、観賞用から“戦術資源”へ変えるためのガイドだ。
「どれが強いの?」「どう使うべき?」
その問いに、構築・プレイ・環境評価すべてを通して答える。
1. イーブイガーデン最強カードランキングTOP3
環境は“かわいい”を許さない。
だが「イーブイガーデン」には、その幻想を裏切る“戦える性能”が詰まっている。
ここでは、対戦で「実際に強い」カードを、展開力・汎用性・対面性能の3軸でランキング化。
ビジュアルに惑わされるな──勝てるブイズは、すでに決まっている。
- 第1位:ニンフィアex
進化時2ドローの特性「ハッピーリボン」は、あらゆるデッキの潤滑油。
ドローソースが限られる現環境で、アクション1回でアド差を広げられる点が破格。
タイプ不一致でも採用される“デッキ越境性能”が、唯一無二の強み。 - 第2位:イーブイex
「ブイブイしんか」によって、展開事故をほぼ無効化できる最上位の進化サポート。
初手で握れればゲームメイクが格段に安定し、3〜4枚採用が前提レベルのカード。
進化先を選ばない柔軟性も評価に直結。 - 第3位:ブースターex
炎デッキの救世主。トラッシュから炎エネを自己加速し、130ダメージを即展開可能。
毎ターン20自傷という制約がありつつも、「打点を通す手段」としての価値は圧倒的。
回復・逃げ操作と組み合わせて“やれる炎”に変わる。
2. イーブイexの使い方と評価
環境で「進化前が優秀」という条件は、すなわち“構築の前提”になる。
イーブイexはその典型例。特性「ブイブイしんか」によって、1ターン目からの進化成功率を劇的に引き上げる。
- 初手展開の安定化
手札に進化先があれば即進化可能というシンプルかつ強力な効果。
サポートを使わずに盤面を動かせる=序盤の選択肢が1手増える。 - 進化先の“自由度”
ex・非ex問わず進化可能で、相手の盤面を見て戦略を柔軟に変更できる。
例:サンダースでテンポを奪うか、ニンフィアで補給に入るか。 - 複数枚採用が前提
このカードを4枚積むことで“事故らない”構築が実現。
強いカードではなく、“積まなきゃいけないカード”という評価。
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3. ニンフィアexの性能と立ち回り
“攻め”ではなく“支える”。その一点で環境に食い込む稀有な存在。
ニンフィアexは、リスクの少ない進化ドローと、場持ちの良さで展開の土台を作る「準主役型カード」だ。
- 「ハッピーリボン」がすべて
進化時2ドローは実質的に「手札1枚で3枚分の価値」。
展開に使った1枚が、後続・エネ・サポートへと変換される。 - 中盤以降の盤面維持要員
140という耐久ラインが絶妙で、後攻スタート時にも強い。
70打点という控えめな火力も、“最後の1点”に届く。 - どのデッキにも“入る”カード
超タイプでの採用がベストだが、汎用的なサポートと組めば他タイプでも実用圏内。
構築の“余白”に差し込む1枚として極めて有効。
4. その他注目カードとコンボ考察
「exだけ見てればいい」──そう思った時点で、このパックの真価を見誤る。
「イーブイガーデン」が強いのは、“ex未満”のカードが実戦で数字を出す設計だからだ。
- ブースターex
自身に20ダメージというデメリットがありながら、毎ターン加速+130打点は正義。
運用の鍵は、「殴ってから逃げる」「交代札で逃がす」「ベンチ回復と組む」この3点。
環境に刺さるのは“高出力を数回使える炎”であり、ブースターexはそれに最も近い。 - サンダース(非ex)
進化時40+次ターン20の60打点。相手がたね主体なら、これだけで流れが取れる。
また、エネ1枚で完結する動きは、序盤事故のリスクを最小化する補助線にもなる。 - マホイップ&ペロッパフ
見た目はスイーツ、でも効果はガチ。サポートカード参照系のコンボパーツとして、
「イーブイバッグ」や「ボタン」との誘発シナジーがあり、
デッキの軸をずらすことで予想外の動きを生む。
5. イーブイガーデン環境でのデッキ構築指針
このパックの肝は、「主役を何にするか」ではなく、“どう活かすか”にある。
Tier1を張れるカードではなく、Tier2以下を“底上げするカード”こそ、イーブイガーデンの本質。
- exアタッカー構築 vs ブイズ制御構築
前者はブースターexのように打点優先、後者はニンフィア・サンダースを織り交ぜた盤面支配型。
どちらも「イーブイex×4」から逆算して構成される点は共通。 - “イーブイサイクル”の設計
多進化先を持つイーブイを「1枚の分岐点」として捉える構築。
進化先が状況によって変わるなら、“柔軟な勝ち筋”こそ最適解。 - 環境Tierへの刺し方
例えばマッシブーンexのような高速打点デッキには、
一発受け→回復→テンポ反転の流れを用意できるかが分水嶺。
回復札・逃げ札・手札補助、この3種が構築の“粘り”を生む。
6. 初心者向けおすすめブイズ構成
「勝てるブイズ構築は、どこから始めればいい?」──その答えは意外とシンプルだ。
まず、イーブイex4枚。ここがスタート地点であり、最初の正解だ。
- 型:イーブイex×進化2〜3種の分岐構成
ニンフィアex(ドロー安定)、サンダース(テンポ)、ブラッキー(妨害)など、
“進化先で勝ち筋を選べる”構成が最も学びが深い。 - 支援:ボタン&イーブイバッグ
倒された時にアド損しにくい「ボタン」と、進化補助できる「バッグ」。
とくに初心者ほど、「進化できない」が負け筋になるため、ここは必須。 - 運用:無色多め&逃げ札厚め
色事故を起こしにくいよう、無色アタッカー・ユニバーサルエネを多めに。
ブースターなど逃げにくいアタッカーを回せるよう、逃げ札(ロトム自転車など)も複数積み。
7. まとめ|今イーブイガーデンで勝つために
イーブイガーデンは、“推しで勝つ”を現実にできるパックだ。
だがそのためには、かわいさに満足せず、勝ち筋を設計する必要がある。
ここまでの要点は、以下の3つに集約できる。
- ニンフィアexの汎用ドロー性能で、全体の回転力を底上げせよ
- イーブイexを4枚採用し、展開事故という敵を排除せよ
- 多進化軸をコントロールし、テンポ・打点・妨害を“選べる構築”を組め
環境Tier1ではなくてもいい。Tier2で勝てるなら、それもまた“最適解”だ。
ブイズの可愛さを、“使える性能”として対戦に持ち込める──
それが、イーブイガーデンというパックの戦略的価値だ。
今この瞬間から、あなたの構築は進化できる。
ブイズを使うことに理由がいるなら、それは「勝てるから」でいい。
そしてその道筋は、すでにこの手の中にある。
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