「勝ち負けじゃない、走るだけの時間が、どうしてこんなに心地いいんだろう」──『マリオカートワールド』フリーランがくれた自由
マリオカートって、負けるとちょっと悔しい。負け続けると、なんか疲れてくる。
でもこのモードは、違った。
順位もアイテム運も関係ない。誰かに抜かれることも、赤こうらにイライラすることもない。ただ、好きな場所を、好きなように走る。
そんな“勝ち負けのない時間”が、思った以上に心を軽くしてくれた。
『マリオカートワールド』のフリーランは、公式が用意した“休憩所”じゃない。これは、プレイヤーに「ただ遊ぶ」ことの意味を思い出させてくれる、小さな革命だ。
この記事では、その始め方から、2人で一緒に遊ぶ方法、画面分割の実情まで、すべての疑問に答える。だけどそれだけじゃない。このフリーランが「なぜ楽しいのか」、その理由まで一緒に見つけていこう。
『マリオカートワールド』フリーランのやり方【最新版】
「どこから始めるの？」「なんかメニューにないんだけど…？」──初めてフリーランを探すとき、きっと誰もが一度は迷う。
でも、それもそのはず。このモード、見た目は“裏口”みたいな扱いだからだ。
1. マップから「Free Run」を選択する
まずはメインメニューのマップ画面へ。ここで好きな場所を選ぶと、「Free Run」のボタンが表示される。これが最も王道の入り口だ。
コースごとにフリーラン専用の探索が用意されており、通常レースでは行けない裏道や隠しギミックも満載。探索心がくすぐられる作りになっている。
2. レース中でも「＋ボタン」で即切替可能
実は、レースを途中でやめてそのままフリーランに移行することもできる。ポーズ画面で「＋ボタン」を押すと、その場から即スタート。
この仕様があるおかげで、「ちょっと気になる道、じっくり見てみたい…」という時に、その場で切り替えられる自由度がある。
3. 対戦待機中でもフリーランできる
意外と知られていないが、オンライン対戦やローカル通信の待機中にもフリーランは可能。
ロビーに入ったまま自由に走り回ることができ、フレンドと一緒に“ただ散歩する”だけでも、かなりリラックスできる空間になる。
まるで、次のレースに出発するまでの「バスのりば」みたいな温もりがそこにある。
4. フリーランでできることは？
- Pスイッチを押して制限時間チャレンジ
- ハテナパネルを探して隠しステッカーゲット
- ピーチメダルを集めてミラー解放条件を満たす
- フォトモードでお気に入りの風景を記録
単に走るだけではなく、“探索・発見・記録”という3つの要素がしっかり組み込まれている。
つまりフリーランとは、「自由に走るだけ」のモードではなく、自分だけの物語をつくる場所なのだ。
フリーランを2人で遊ぶ方法｜オンライン・ローカル通信対応
「子どもと一緒に探索したい」「恋人や友だちと、ゆるく走り回りたい」──そんな声がフリーランを調べるきっかけになっている。
でも、「画面分割ってできるの？」「1台だけでもいける？」と、不安になる人も多いはず。
結論から言えば──やり方さえ知っていれば、フリーランは2人でもしっかり遊べる。ただし、いくつかの条件と注意点がある。
1. オンライン通信で2人プレイ（画面分割）
最も手軽な方法が「インターネット通信」での2人設定。Switch1台＋Joy-Conを2人で持てば、オンラインでも画面分割でフリーランが楽しめる。
- 必要なもの：Switch Online加入／Joy-Conまたはプロコン2つ
- 手順：メニューから「インターネット→2人」を選択
この方法なら、離れた場所にいるフレンドとも一緒に自由探索が可能。Pスイッチを協力して押したり、フォトモードで記念写真を撮るのもおすすめ。
2. ローカル通信で2人プレイ（画面分割対応）
Switch2台が近くにあるなら、「ローカル通信」での接続が可能。こちらも2人設定すれば、それぞれの画面で同じワールドを探索できる。
- 必要なもの：Switch2台／ソフト2本（または共有可）／Joy-Con2人分
- 手順：メニューから「ローカル通信→2人」を選択
また、Switch1台でも「ローカル通信→2人」で画面分割プレイは可能。この方法は、親子プレイや兄弟での協力探索にぴったり。
3. オフラインでは画面分割できない
注意しておきたいのが、「オフライン状態のSwitch1台では、2人でのフリーランはできない」という点。
ネット接続またはローカル通信モードに切り替えない限り、2人目のキャラクターは追加できない仕様となっている。
そのため、「画面分割が出ないんだけど…」と困っている人の多くは、この点で引っかかっている可能性が高い。
4. Joy-Conは片手ずつでもOK
X（旧Twitter）上では、「Joy-Conを片手ずつ使えば、Switch1台でちゃんと画面分割フリーランできた」との検証報告が多数あり。
つまり、わざわざコントローラーを2個買わなくても、元々ついているJoy-Conを分ければOKということ。
コスパよく2人で探索したい人には、ぜひ試してみてほしい。
2人で走るフリーランは、競争じゃないマリカーの新しい“共遊”体験。その自由度の高さは、意外と人生に優しい。
画面分割でのフリーラン実例｜Joy‑Con追加・実例・検証体験
公式が明言しきれていないからこそ、気になるのが「実際に画面分割でうまく動くのか？」というところ。
ここでは、X（旧Twitter）などで共有された“実際にやってみた”プレイヤーの体験をもとに、リアルな実用感をまとめていく。
1. Joy‑Con片手ずつでもちゃんと動く
複数のユーザーから、「Joy‑Con片手ずつでもフリーランの画面分割は問題なく遊べた」との報告が上がっている。
操作に慣れるまではやや手間取るが、ハンドルアシストや自動加速をONにすれば、小さな子どもでもストレスなくプレイ可能。
ポイント：画面は上下分割方式で、それぞれ独立して自由に動ける。
2. オンラインvsローカルの違い
オンラインプレイ時は、プレイヤーが遠く離れても問題なし。ファストトラベル機能で即座に合流できるため、探索の自由度が高い。
一方でローカル通信では、基本的に同じエリア内での行動が推奨されている模様（処理負荷の観点からも）。
つまり、「2人でバラバラに探索したい」ならオンライン、「一緒に並走して遊びたい」ならローカル通信が向いている。
3. 実際の検証報告：Xからの声
- 「フリーラン画面分割、Joy-Con1台でもいけた。Pスイッチ協力できるの地味にアツい」
- 「子どもとやったら、探検ごっこみたいになってすごい盛り上がった」
- 「マリカーにこんな“穏やかな時間”があるとは思わなかった」
どの声からも感じられるのは、“戦わない遊び”の新鮮さと、プレイヤー同士の交流が深まる設計。
4. フリーランでしか得られない“協力感”
フリーランでは、Pスイッチチャレンジなど一部のギミックが2人協力プレイで効率化される。
片方がスイッチを押し、もう片方が遠くのコインを集める──そんな協力の時間に、勝ち負けを超えた“チーム感”が生まれる。
そう、画面分割の最大の魅力は「対戦」ではなく、「共走（ともばしり）」の感覚なのだ。
“走るだけじゃない”フリーランの本質｜探索・発見・収集の楽しさ
「ゴールもないのに、なんでこんなに夢中になれるのか？」
──その答えは、フリーランが“ただ走る”だけのモードではなく、「気づく・探す・集める」遊びの導線をしっかり内包しているからだ。
ここでは、そんな「静かなワクワク」を生み出すフリーランの中核コンテンツを紹介しよう。
1. Pスイッチチャレンジ｜制限時間との静かな戦い
コース上に設置された青い「Pスイッチ」。押すと制限時間がスタートし、次々と現れる青コインを集めるプチタイムアタックが始まる。
一見シンプルな遊びだが、「全部集めるための最短ルート」を試行錯誤するうちに、まるでパズルを解くような中毒性が生まれる。
また、2人プレイ時には分担プレイが可能。1人がスイッチを押して、もう1人が離れた場所のコインを狙う──協力の戦略が自然と生まれる瞬間だ。
2. ハテナパネル探し｜隠された報酬を“気配”で感じる
特定のエリアには、踏むことでステッカー報酬がもらえる「？」パネルが隠されている。
これが絶妙に見つけづらく、あえてヒントがない設計になっているため、まるで“気配を読むような探索”が求められる。
「あ、この裏道くさいぞ……」と直感で探し当てたときの快感は、もはやRPGの宝箱に近い。
3. ピーチメダル集め｜ミラーコース解放の鍵
各地に散らばる「ピーチメダル」を集めることで、フリーランのやりこみ要素が進行する。
これらはミラーコース解放の条件に含まれており、探索を進めるモチベーションを明確に保ってくれる。
また、「あと3枚足りない…！」という状況で必死に探し回る時間が、実は一番このモードを楽しめている時間だったりする。
4. フォトモードで“思い出”を刻む
ただ走って終わらない──それがフリーランのもう一つの魅力。
フォトモードでは、表情・角度・ズーム・背景フレームまで細かく調整でき、まるで“写真映えする観光地”を旅しているような体験になる。
撮った写真はSwitchアプリを通じてスマホにも保存可能。SNSで「#フリーラン映え」などのハッシュタグとともに共有されているのも納得だ。
5. コイン稼ぎや隠しギミックも充実
一部のマップでは、走行ルートに「コインをばらまく車両」が出現することがあり、追尾して稼ぐことが可能。
さらに、時間帯によって出現するNPCやギミックもあり、“観光時間”の概念が導入された探索モードとして仕上がっている。
「ただ自由に走るだけ」のはずが、いつの間にか探索・収集・写真・協力と、まるで“箱庭ゲーム”のような体験へと昇華している。
それが『マリオカートワールド』のフリーラン──勝ち負けを超えた、“自分の遊び方”を見つけるモードなのだ。
まとめ｜フリーランは“マリカーの自由旅行”──探索と共有が新体験
『マリオカートワールド』のフリーランは、ただの“タイム無しドライブ”ではない。
そこには、自分のペースで進める自由があり、仲間と並んで走る喜びがあり、発見や収集を重ねる達成感がある。
もう「レースの勝ち負け」で疲れなくていい。
一度、ゆっくり走ってみてほしい。Pスイッチで息を切らして、メダルを集めて地図を塗って、ちょっとした看板の陰に「？」を見つけて。
そんな小さな“見つけた”の連続が、フリーランの本質だ。
2人で走る道は、もっと楽しい。
Joy-Conを分け合って、1台のSwitchで分割して。相手がPスイッチを押して、自分が先回りして待ってる。
──勝つでも負けるでもなく、「一緒に成し遂げる」体験。
それこそが、このモードに宿る設計思想の一つなのだと思う。
そして何より、「この世界を好きになる」ための時間。
勝負に疲れた時こそ、このモードは効く。
子どもと一緒に。友達と一緒に。あるいは、ひとりで静かに。
『マリオカートワールド』フリーラン──それは、プレイヤーがもう一度“走る楽しさ”を思い出すための、小さな自由旅行だ。
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