はじめに|「評価が高いって本当?でもちょっと不安…」というあなたへ
『マリオカートワールド』が発売されて、SNSでもニュースでも、「神ゲー」「シリーズ最高傑作」「グラフィックすごすぎ」と盛り上がっている。
だけど──その盛り上がりを見て、「ほんとにそんなにすごいの?」「でも値段、やばくない?」と、少し引っかかったままの人もいるはず。
この記事にたどり着いたあなたは、きっとこう思っている。
「みんな褒めてるけど、自分に合うゲームなのか分からない」って。
実際、このゲームにはちょっとした“ズレ”がある。
たとえば、ゲームレビューサイトでは90点を超える高評価なのに、ユーザーの感想はちょっとバラバラだったり。
新しいモードや「オープンワールド」的な要素も加わってるけど、「それって結局何が違うの?」という疑問があったり。
レースコースを選ぶだけじゃなく、広いマップを自由に走り回って探索できる仕組みのこと。
『マリオカートワールド』では、目的のない「Free Roam」モードで、ただ景色を楽しんだりアイテムを探したりできる。
この記事では、そんな「ちょっとモヤモヤしてる人」に向けて、
ゲームの評価が高い理由、でも手放しで称賛されていない理由──その“ズレの正体”をちゃんと掘り下げていきます。
さらに、「今の環境で強いキャラは誰?」「どうやったら勝てる?」といった実践的な情報も、構造的に解説していきます。
なので、もう一歩踏み込んでプレイしたい人、これから買うかどうかを迷ってる人──どちらにも役立つ内容です。
さあ、『マリオカートワールド』というゲームが、本当に“あなたにとっての神ゲー”なのか?──一緒に確かめていきましょう。
マリオカートワールドのメタスコアと評価まとめ
◆ 点数は高い。でも「それって本当に信用していいの?」
『マリオカートワールド』は、海外のゲームレビュー集約サイト「Metacritic」で、90点以上という高スコアを獲得しています。
この点数、ゲーム業界では「ユニバーサル称賛(全体的に高評価)」と呼ばれる領域。つまり、プロの批評家たちはかなりの“太鼓判”を押しているわけです。
海外メディアのレビュー点数をまとめて平均化したスコア。
信頼性は高いけど、あくまで「プロの感想」ベースなので、自分の好みと一致するとは限らない。
じゃあ、高評価の理由は何なのか?──実際にレビューを読み込むと、こんなポイントが目立ちます。
- グラフィックがシリーズ過去最高(Switch2の性能を活かした高解像度&安定フレームレート)
- 新モード「Knockout Tour」で最大24人のサバイバルレースが実現
- 「Free Roam」という探索モードで、コース外の楽しみ方が生まれた
24人が一斉に走って、順位が悪い人から次々に脱落していくサバイバル形式のレースモード。
普通のグランプリよりも緊張感と駆け引きが激しくなるのが特徴。
◆ でもユーザー評価はやや低め──その理由は?
一方、ユーザー(プレイヤー)のスコアは8.2点前後と、やや控えめ。
「つまらないから低い」わけじゃなくて、多くは“価格の高さ”に対する不満が中心です。
「ダウンロードコンテンツ」の略で、あとから追加されるステージやキャラクターのこと。
マリオカートシリーズでは、発売後に有料で追加されることが多く、「最初から全部入りにしてほしい」という声も根強い。
SNSやレビューサイトでは、こんな声が多く見られました。
「ゲーム自体は面白い。でも80ドル(約1万2000円)は高すぎる」
「この値段で“あとからDLCも買ってね”って言われるの、正直きつい」
「前作よりも派手だけど、その分“気軽に遊ぶマリカー感”が薄れた気がする」
◆ 「ゲームとしての完成度」と「自分にとっての満足度」は違う
ここで重要なのは、評価が高い=万人が満足するわけではない、ということ。
メタスコアはあくまで「客観的な完成度」。だけど、ゲームって主観の塊なんです。
・「グラフィックが綺麗」って言われても、自分はそこまで気にしないかもしれない
・「探索モード」が楽しい人もいれば、「レースだけでいい」と思う人もいる
・「値段は高くても納得」できる人もいれば、「せめてもう少し安く…」と思う人もいる
つまり、『マリオカートワールド』は“すごくよくできたゲーム”ではあるけれど、“誰にとっても完璧なゲーム”ではない──それが、評価が分かれる理由なんです。
環境考察:今、最強キャラは誰か?
◆ 勝てるキャラには「理由」がある──単なる人気じゃない
『マリオカートワールド』には、約50体以上のキャラクターが登場します。
新キャラも多く、衣装のバリエーションによって見た目だけでなく性能も変化するというシステムが導入されています。
「じゃあ誰が一番強いの?」──これは全プレイヤー共通の疑問ですよね。
でも答えは単純じゃありません。なぜなら、“今の環境”が誰に有利かによって、最強キャラは常に変わっていくからです。
ゲーム内で「今、どんなキャラや戦術が勝ちやすいか」という状況のこと。
プレイヤーの動向やバランス調整によって、どのキャラが活躍しやすいかが日々変わる。
◆ 使用率トップ:カメック(ウィザードVer)とその理由
2025年6月時点の使用率1位は「カメック(ウィザードコス)」。
見た目は地味でも、オンラインでは圧倒的な存在感を放っています。
なぜか?──それは、小柄で軽量級なのにドリフト加速が異常に強いから。
さらに、新アクション「ジャンプチャージ」との相性が良く、コーナーを抜けた直後に一気に前に出る動きが可能です。
◆ 軽量・中量・重量のバランスが激変した理由
今作は、従来の「重量級が有利」だったバランスが大きく揺れています。
特に、「Knockout Tour」や「Free Roam」など新モードでは加速や小回りの性能が重要視されやすいため、軽〜中量級のキャラが活躍しやすくなっているんです。
新アクションのひとつで、ジャンプ中に一定のボタン入力を維持すると、着地時に爆発的な加速がかかる。
コースによっては従来のミニターボよりも有効。
◆ 「最強」って実は2種類ある──性能 vs 感情
ここでひとつ、忘れがちな視点を補足しておきます。
「最強キャラ」と言われると、多くの人は「一番勝てるキャラ」を想像するでしょう。
でも、ゲームというのは感情と接続した体験です。だから“もう一つの最強”が存在します。
それは、「使っていて気持ちいい」「自分に合ってる」と思えるキャラです。
たとえばドンキーコングやワリオのような重量級キャラは、多少勝率が落ちても、パワフルな操作感がたまらないという声が多い。
最強キャラを探す旅は、実は「勝つため」だけじゃなく、「自分のスタイルを知るため」でもあるんです。
攻略ガイド:勝つためのスタートダッシュ&新アクション講座
◆ 勝負はスタートで決まる──でも“早押し”ではない
マリオカートの醍醐味のひとつ、それがスタートダッシュ。
いわゆる「3、2、1……GO!」のカウント中にアクセル(Aボタン)を押して、レース開始と同時に猛スピードで飛び出すあれです。
でも実は、ただ早く押せばいいってものじゃない。
押すタイミングが早すぎるとタイヤが空転して逆に失速するし、遅すぎると普通のスタートに。
本作では「2」の表示が消える直前くらいにアクセルを押すのが理想のタイミングとされています。
しかも『マリオカートワールド』では、スタートダッシュにキャラごとの初動加速差も影響します。
軽量級のカメックやキノピオは、ダッシュ後の加速が鋭く、集団をごぼう抜きしやすい。
逆に重量級は初速が鈍い代わりに、後半でじわじわ伸びてくるタイプ。
◆ 新アクション①:「壁グラインド」でコーナーを武器に変える
今作からの新要素「壁グラインド」は、コース外周の壁に意図的に接触することで、スピードを保ったままコーナリングできる技術です。
壁にこすれるようにカートを走らせることで、摩擦を利用して曲がりやすくなる仕組み。
上級者になると意図的に壁を利用して最短距離を取れるようになる。
このアクション、最初はちょっとクセが強いけど、使いこなせればショートカット級のアドバンテージになります。
とくにコーナーが連続するコースでは、スピードロスを最小限に抑えながらライバルを抜き去ることが可能。
◆ 新アクション②:「ジャンプチャージ」で飛ぶたび加速
「ジャンプチャージ」は、ジャンプ中にボタンを押し続けることで、着地時に一時的な加速がかかる新システムです。
リズム感が重要で、タイミングよくチャージを入れることで、従来の「ミニターボ」に代わる加速手段として活用できます。
ここで大事なのは、すべての加速アクションを連携させること。
スタートダッシュ→ミニターボ→壁グラインド→ジャンプチャージ──これらを“ひとつなぎの流れ”で繋げると、驚くほどスムーズな走行が可能になります。
◆ 勝つために必要なのは「情報」より「リズム」
攻略というと、つい「このテクニックが強い」「このコースはここでアイテムを取れ」といった情報だけに目がいきがち。
でも本当に大事なのは、その情報を“無意識で出せるようになるまで体に染み込ませること”なんです。
走って、負けて、また走って。
最初は失敗ばかりでも、1つずつ身体が覚えていく。
それができたとき、このゲームは単なるレースを超えて、「自分の成長を感じられる体験」になるんです。
新モード・オープンワールド要素の構造批評
◆ 「オープンワールドって、結局何ができるの?」問題
『マリオカートワールド』の最大の目玉──それが「Free Roam(フリーローム)」に代表される、オープンワールド型の探索モードです。
今までのマリオカートは、「コースを選ぶ→3周して終わり」という構造でしたよね。
でも今回は、広大なマップを自由に走り回れる仕様になっています。目的地も順位もなし。ただ、マリオの世界を自分のペースで駆け抜ける──それが「Free Roam」の魅力です。
「自由に走り回る」という意味。
レースではなく、探索やアイテム集め、ギミック発見など“走ること自体”を楽しむモード。
一人用・協力プレイ・時間制限イベントなど複数の遊び方が用意されている。
◆ なぜレースゲームに“オープンさ”を持ち込んだのか
この構造変更には、開発陣のある哲学的な挑戦が隠れています。
それは──「マリオカート=勝ち負け」の枠から、“走ることそのもの”に楽しさを再発見させたいという意図。
競争を手放した時、プレイヤーがどう動くか。
ショートカットを探すのか、風景に見とれるのか、アイテムで遊ぶのか。
「走る」という行為をただの手段から“目的”に変える──その問いかけが、Free Roamには宿っているんです。
◆ とはいえ、まだ“密度”が追いついていない
一方で、ユーザーの間にはこんな声もあります。
「広いけどスカスカ」「ただの一本道じゃん」
「ミッションとか目的がないと飽きる」
「世界は広がったけど、遊びがまだ足りない」
これもまた事実。
現状のFree Roamは、“動ける範囲”は広がったけど、“動きたくなる理由”が足りない。
つまり、「空間の自由」はあるけど「体験の自由」はまだ設計しきれていないという印象なんです。
◆ Knockout Tourの“脱落式レース”が変える勝敗心理
もうひとつ注目すべきなのが、最大24人での生き残りバトル「Knockout Tour」。
これは、通常の順位競争ではなく「毎ラウンド下位数名が脱落」というルールのサバイバル型レースです。
この形式が生むのは、“最下位にならなければいい”という全く新しいプレッシャー。
1位よりも、ビリを回避することに頭を使うこのモードでは、アイテムの使い方やポジショニングが戦略性の中心になります。
つまり、「走りの上手さ」よりも、「判断の速さ」や「攻撃の抑制」といった、心理戦のゲーム性が強くなるんです。
◆ マリオカートは「競争」から「表現」へ変わりつつある
オープンワールド要素も、脱落式レースも──それは単なるモード追加ではありません。
『マリオカートワールド』がやろうとしているのは、「速さを競うだけじゃないゲームへの変質」です。
あなたが速さで勝てなくてもいい。
好きなキャラで、好きなコースを、好きなように走る。
ときに誰かと競い、ときにひとりで漂う。その自由さこそ、今作の“進化の本質”なのです。
まとめ|“価格”に惑わされず見えてくる真の魅力
『マリオカートワールド』は、間違いなくシリーズの中でもっとも挑戦的で、もっとも分岐点らしい作品です。
グラフィックの進化、新アクション、オープンワールド──すべてが「これまでとは違うマリカー」を作ろうとしています。
でも、挑戦にはリスクが伴います。
価格は高く、操作やモードは複雑になり、評価も分かれる。
だけど、それでもこのゲームには“走ること”そのものの楽しさを再定義しようとする熱意があります。
もしあなたが、「いつものマリカー」に飽きていたなら──
もしあなたが、「もっと自分だけの走り方」を探していたなら──
『マリオカートワールド』は、まさにその欲求に応えてくれる一作です。
そして、勝つための攻略情報も、最強キャラの知識も、重要です。
でもそれ以上に、「このゲームが、自分にとってどう響くのか?」を感じ取ってほしい。
なぜなら、“体験の価値”は点数じゃなく、あなたの感情で決まるから。
『マリオカートワールド』──
それは「競争」を超えて、「表現」になるマリオカート。
評価が分かれるのは、“新しい時代の始まり”だからこそなんです。
コメント