リゼロ3期アニメ最終回のネタバレ｜原作に見るプリステラ編の結末と今後の伏線とは？

アニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」第3期の最終回が放送され、大きな話題を呼んでいます。物語はついに第五章「プリステラ攻防戦」の結末へと突入し、スバルたちの死闘の行方、そして大罪司教たちとの因縁に決着がつきました。

この記事では、アニメ3期の最終回に該当する原作小説（第391～393話）の内容をもとに、結末を完全ネタバレでご紹介。原作ならではの描写や、今後の伏線、アニメでは描かれなかった深層部分も徹底解説します。

「スバルたちは勝ったのか？」「シリウスとの因縁はどうなった？」「暴食の正体は？」など、アニメだけでは分かりづらいポイントを補完したい方は、ぜひ参考にしてください。

リゼロ3期最終回の結末｜プリステラ攻防戦の勝敗は？

リゼロ3期アニメ最終回は、原作第五章の「リザルト」編にあたる部分で、スバルたちの激闘の結末が描かれます。

結果として、プリステラ都市に仕掛けられた魔女教による侵攻作戦は、スバル陣営を中心とした複数陣営の連携によって防衛成功という形で幕を閉じます。

しかし、その勝利は決して代償のないものではなく、肉体的・精神的な負傷、そして未解決の謎を残したものでもあります。

スバル陣営の戦いは勝利で終結

スバルたちは、複数の「大罪司教」が同時に都市に現れるという過去最大級のピンチを迎えながらも、制御塔の奪還や住民の避難、各陣営との連携により、プリステラの陥落を阻止しました。

中でも「憤怒」シリウスの捕縛、「強欲」レグルスの撃破、そして「暴食」の撃退と、魔女教幹部との激戦は、物語全体の転換点とも言える戦果です。

この勝利によって、スバルとエミリア陣営の立場は強化され、王選にも大きな影響を与えることになります。

「死に戻り」せずに掴んだ未来とスバルの成長

注目すべきは、今回のプリステラ攻防戦でスバルが「死に戻り」を使わずに勝利を収めたという点です。

これまで幾度となく死を繰り返しながら未来を切り拓いてきたスバルが、仲間たちと共に歩む力を選んだことは、彼の精神的な成長と変化の象徴でもあります。

死に戻りの力に頼らずとも未来を変えられる――それはスバルにとって新たな希望となる重要な一歩でした。

各陣営の戦果とキャラクターたちの生還

プリステラ攻防戦では、エミリア陣営だけでなく、アナスタシア陣営、フェルト陣営、プリシラ陣営もそれぞれ重要な役割を果たしました。

ガーフィール、ヴィルヘルム、オットー、リリアナ、フェリス、フェルト、アルなど、主要キャラクターたちは命を落とすことなく戦いを終え、生還を果たしています。

この「誰も失わなかった勝利」は、スバルたちにとって大きな意味を持つものであり、同時に次なる戦いへの希望の光でもありました。

大罪司教「憤怒」シリウスの捕縛と狂気の対話

リゼロ3期最終回では、都市を混乱に陥れた大罪司教「憤怒」シリウス・ロマネコンティが、スバルたちの手によって捕縛されるという衝撃の展開が描かれました。

かつて「怠惰」ペテルギウスの妻を自称し、その歪んだ愛を叫び続けた彼女との対話は、戦闘以上に精神をすり減らす戦いでもありました。

シリウスの目的は「嫉妬の魔女」ではなかった

多くの視聴者・読者が驚かされたのは、魔女教という組織の目的について語られた内容です。

これまで「魔女の復活」を目的とする狂信者集団と思われていた魔女教ですが、シリウスはその問いに対し、「魔女なんてどうでもいい」と一蹴。

彼女が求めていたのは、ただスバル＝ペテルギウスとの“愛の合一”であり、組織的な思想よりも個人の狂気が先行していることが明らかになります。

スバルに向けられた歪んだ愛とペテルギウスとの関係

シリウスは終始、スバルのことを「ペテルギウスの仮宿」と呼び、スバル本人ではなく、ペテルギウスの残滓に執着している様子が強く描かれています。

しかし、スバルは彼女に対して自分はペテルギウスではないと明確に否定。

それでもシリウスは、ペテルギウスの「魔女因子」がスバルの中にあることを理由に、執拗に「いつかあなた（＝ペテルギウス）は目覚める」と語り続け、完全に現実を否認した危険思想であることが浮き彫りになります。

会話から見える魔女教の内部の異常性

この対話を通じて明らかになったのは、魔女教が組織としての一貫性をまったく持っていないということです。

シリウスは他の大罪司教――例えば「暴食」たちのことを「邪魔だから殺して」と語るほど、敵意すら抱いているのです。

それぞれの大罪司教が自分勝手な目的を持ち、協力し合う意志もないという事実は、今後スバルたちが戦う上で戦略的な切り口にもなり得る情報です。

「暴食」は三人いた！？ 原作で明かされた衝撃の事実

リゼロ3期アニメ最終回に該当する原作では、大罪司教「暴食」に関して衝撃的な新事実が語られます。

それは、スバルと対話したシリウスの口から「暴食は三人存在する」という言及がなされたこと。

アニメでは明確に描写されなかったこの設定は、今後のストーリーにおいて極めて重要な意味を持ちます。

『悪食』『飽食』『美食家』の存在と役割

シリウスが語った「暴食」は、単体ではなく三つ子のように役割分担された存在であり、それぞれが異なる“食”の側面を担っています。

• 『悪食』：記憶を喰う能力
• 『飽食』：名前を喰う能力
• 『美食家』：肉体を喰う能力（推定）

これまで登場していた「ライ・バテンカイトス」はこの中の一人に過ぎず、今後、より危険な「暴食」たちが登場する可能性が示唆されました。

暴食による記憶・名前の喪失の再来の恐怖

スバルはこの情報を受けて、避難所の誰かが暴食に喰われて存在を消されていないかを慌てて確認します。

これは、以前「レムが名前も記憶も喰われて誰にも存在を覚えられなくなった」という苦い経験を持つスバルにとって、最も忌まわしい再来の予感だったのです。

結果的に今回はそのような犠牲者は確認されませんでしたが、「暴食」は確実にまだ動いているという事実が浮かび上がります。

暴食の全容を把握しているのは誰か？

ここで注目すべきは、シリウスが「暴食は三人」とあっさり口にした点です。

他の登場人物たちは「暴食＝一人」という認識で戦っており、この情報の非対称性が今後の戦局に大きな影響を与えるでしょう。

つまり、現時点で「暴食の全貌を知る者は、魔女教の中でもごく一部」ということです。

スバルたちがこの情報をどう活かし、そしてどう「暴食」と対峙するのか――第六章以降の最大のテーマとなるのは間違いありません。

アニメでは描かれなかった原作の深掘りシーンまとめ

リゼロ3期アニメの最終回は丁寧に構成されていたものの、放送時間の都合や演出上の取捨選択により、原作で描かれていた繊細なやり取りや心理描写の一部はカットされていました。

原作を読むことで、登場人物たちの心の動きや関係性の変化、戦後の余韻などをより深く理解することができます。

エミリアとスバルの関係描写の変化

最終回の原作では、戦いを終えた直後のスバルとエミリアの会話が非常に印象的に描かれています。

エミリアはスバルの無事を心から喜び、スバルも彼女の前で素直に感情を出しています。特に、スバルがヴィルヘルムのことを語る場面では、スバルの憧れや尊敬、そして彼自身の成熟した内面が垣間見える描写となっています。

アニメでは時間の関係で短縮されていたこのやり取りは、二人の信頼関係の進展を表す重要なパートです。

ベアトリスの「スバルを守る覚悟」

原作では、ベアトリスがスバルのそばを離れず、危険な場面で彼を守ろうとする姿勢が鮮明に描かれます。

とくにシリウスとの対話中、ベアトリスはスバルが不用意に心を許すことを強く戒め、実際に彼を守るために氷魔法を構える描写もありました。

彼女の「ベティーはスバルのモノ」というセリフには、契約以上の深い絆と意思が込められており、アニメよりもさらに踏み込んだ感情表現がなされています。

リリアナの歌と心の癒やしの役割

戦後の避難所で、リリアナが新曲「炎上都市熱歌」を歌いながら登場するシーンは、原作では心に残るユーモアと癒しの場面です。

彼女の歌声は魔女教の「憤怒」の権能に干渉するほどの力を持ち、それが勝利への一因であったことが暗示されています。

スバルたちも彼女の音楽を「今だからこそ必要」と感じており、癒やしの象徴としてリリアナの存在が際立っていた点は、原作ならではの演出です。

原作から見るリゼロ3期最終回後の展開予測

リゼロ3期アニメ最終回（＝第五章リザルト編）は、物語の一区切りではありますが、同時に新たな波乱の序章ともいえる終わり方でした。

原作の流れを踏まえると、今後の展開ではより深く魔女教の本質に迫るとともに、スバルの内面、魔女因子との関係も物語の中心に浮上していきます。

次に待ち受ける「大罪司教」との戦いは？

プリステラ攻防戦で対峙した「憤怒」「強欲」「暴食」は、あくまで魔女教の一部にすぎません。

今後の展開では、まだ登場していない「傲慢」や「嫉妬」の名を冠する存在が登場する可能性も高く、より危険で強大な敵が待ち受けています。

また、「暴食」三兄弟の残り2人の登場も予想されており、今回の戦いは序章に過ぎなかったと感じさせられます。

スバルの中に残る魔女因子の意味とは？

シリウスとの対話の中で明かされたように、スバルの体内には「怠惰」の魔女因子が宿っている可能性が高まっています。

シリウスはその因子を「ペテルギウスの仮宿」と見なし、スバルがいずれ彼に「戻る」と信じ込んでいるのです。

スバルがこの因子を抱えたまま生きることで、精神的にも肉体的にも悪影響が生じる展開が、今後の章で本格的に描かれていくと予測されます。

王選・エミリア陣営の今後の動き

プリステラ防衛成功により、エミリア陣営の信頼と影響力は飛躍的に高まりました。

これにより、王選は再び活性化し、他の候補者たちとの駆け引きや政治的な衝突がストーリーの軸になっていきます。

また、アナスタシア・プリシラ・クルシュなど、他陣営との協力関係や対立のバランスも変化していくため、王選編の再加速が期待されます。

【リゼロ3期最終回ネタバレ】プリステラ攻防戦の原作結末まとめ

リゼロ3期アニメの最終回は、原作第五章「プリステラ攻防戦」の終結と始まりを象徴する重要なエピソードでした。

魔女教との死闘の果てに得られた勝利は、スバルの成長、仲間たちとの絆、そして新たな不安材料という形で視聴者に大きな余韻を残します。

スバルの覚悟と成長が描かれた最終話

これまで「死に戻り」に頼るしかなかったスバルが、仲間たちと共に勝利をつかみ取ったこの戦いは、彼にとってもターニングポイントです。

「力ではなく信頼で未来を切り拓く」――主人公としての進化が明確に描かれた最終話となりました。

また、彼の内に宿る魔女因子とどう向き合っていくのか、そのテーマも次章に持ち越される重要な布石となっています。

大罪司教「憤怒」「暴食」による今後の不安要素

捕縛された「憤怒」シリウスは、何も反省せず、むしろ今後の狂気を予告するような言動を残して退場しました。

さらに「暴食」が三人いるという新事実は、まだ見ぬ災厄が続くことを示唆しており、今回の戦いが序章でしかなかったことを物語っています。

アニメ最終回の安堵感の裏側に、強烈な不穏さが残されたラストと言えるでしょう。

原作ファンとして注目すべき第六章の序章へ

原作では、この後いよいよ「第六章・アウグリア砂丘編」へと突入していきます。

そこでは「暴食」との直接対決が本格化し、さらなる記憶・存在の喪失という過酷な戦いがスバルたちを待ち受けています。

リゼロ第3期の最終回を見て「続きが気になる！」という方は、ぜひ原作で第六章を読み進めてみてください。