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「橘くん抱いてください」実写ドラマ感想まとめ|TL原作との違い・各話あらすじ・甘くて切ない関係の行方

オフィスの窓際で、夕暮れの柔らかな光に包まれながら立つ男女。女性は視線を落とし不安げな表情を浮かべ、男性は優しい笑みで彼女を見つめている。背景には都会の高層ビル群がぼんやりと映り、甘くて切ない空気が漂う。 ドラマ
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こんにちは。西暦5805年、滅びた地球からやってきました。ス・テテコ=Pです。
この時代に残された“熱狂”を未来へ持ち帰るため、今回はDMM TVの実写ドラマ『橘くん抱いてください!』を観測します。

TL原作のドラマ化──。聞くだけで「ドキドキしそう」「過激そう」「でも気になる」と、心がざわつく方も多いかもしれません。
本作は、ただ甘いだけでも、ただエロいだけでもなく、「不器用なふたりの距離」が丁寧に描かれた“やさしい実写化”でした。

この記事では、

  • ドラマの正直な感想・見どころ
  • 原作との違い(どこが改変された?)
  • 各話のあらすじと印象的なポイント

……をまとめてお届けします。

まずは、全体を通して感じた“率直な感想”から。

ドラマ「橘くん抱いてください!」感想まとめ

甘くて切ない、“条件付き”から始まる恋のリアル

恋に慣れていない主人公・すみれが、思い切って「一度だけ経験させてほしい」と告げた相手は、同期で人気者の橘くん。
そんな大胆なお願いから始まるのに、物語のトーンはとても繊細で、観ているこちらも静かに“気持ち”に引き込まれていきます。

特に印象的だったのは、「関係が始まったあと」のすれ違いや葛藤。
体の関係から始まるはずだったのに、気づけばすみれの表情には“恋する痛み”が浮かんでいて──。

「こういうの、わかる」「胸がぎゅっとなる」
そんな共感を呼ぶシーンがたくさん散りばめられています。

柊太朗×久保乃々花の距離感が絶妙

主演の柊太朗さんは、まさに“優しい王子”。けれど一方的な優しさではなく、どこか心の底に秘密やもどかしさを抱えたような、複雑なニュアンスがある演技でした。

久保乃々花さんのすみれ役も秀逸で、「恋を知らないまま大人になった不器用な女性」という存在を、とてもリアルに演じています。
ふたりの“空気”が繊細に重なり合っていくことで、作品全体が“派手すぎないのにとても印象深い”ものに仕上がっています。

社内恋愛+初体験という重なりが丁寧に描かれる

「初めての経験」×「同僚という近さ」×「恋愛感情を持ってはいけない条件」……
ドラマでは、この三つ巴の葛藤が、回を追うごとにじんわりと、でも確実に深まっていきます。

「TL原作の実写」と聞くと、派手で過激な演出を想像する方も多いかもしれませんが、本作はむしろ“静かで、やさしい”。
だからこそ、視聴後にはじんわりと余韻が残ります。

橘くん抱いてください!原作はどんな作品?

ふどのふどう作|TLコミックとしての特徴

原作は、ふどのふどう先生によるティーンズラブ(TL)漫画『橘くん抱いてください! ハジメテの相手は同僚王子!?』。

TL作品としてはかなり王道の“体の関係から始まる恋”を描いていますが、その中でも「不器用さ」「思いやり」「じれったさ」が強く打ち出されており、読者からは「ただのエロに見えない」「心情描写が丁寧」と評価されることが多い作品です。

掲載媒体はTL系レーベルの電子配信で、18歳以上推奨のレーベルに含まれているため、過激さはあるものの、描写の温度感は“やさしめ”な印象を受けます。

原作あらすじとテーマ:「一度でいいから経験してみたい」

主人公の中堂すみれは、男性と距離を取って生きてきた根っからの“恋愛未経験女子”。そんな彼女が唯一安心して話せるのが、同期の人気者・橘孝太郎。

ある日すみれは、「どうせいつか通るなら、橘くんがいい」と、唐突に“初体験”をお願いしてしまいます。橘は一瞬驚きつつも「じゃあ、恋人になってくれるなら」と返答し、そこから不思議な“条件付きの関係”が始まります。

最初はあくまで「一度だけ」「恋ではない」つもりだったのに、近づけば近づくほど、すみれは橘に惹かれていってしまい──。

“体”と“心”がすれ違うラブストーリーの中に、女性の成長や揺らぎも描かれた、読後感のある作品です。

読者の反応|TLにしては共感型?

レビューサイトや電子書籍の口コミを見ると、「TLだけど共感できる」「橘くんがちゃんと“やさしい”」「無理やり感がなくて安心して読める」という声が目立ちます。

反面、「もう少しメリハリや刺激が欲しかった」という感想もあり、“濃厚TL”を求める読者にはやや穏やかすぎると感じられるかもしれません。

つまりこの作品は、“はじめてTLに触れる人”にも優しい入口になりうる、やわらかな1作とも言えます。

実写ドラマの基本情報とキャスト紹介

放送・配信情報まとめ(TOKYO MX・DMM TV)

『橘くん抱いてください!』は、2025年10月2日(木)よりTOKYO MXで放送が開始され、DMM TVで独占配信されています。

深夜帯の放送ながら、SNSでは「TL原作がとうとう実写に!」「柊太朗くん初主演!」と話題に。
全話10話前後の構成で、1話あたりの尺は約25分前後と見やすいボリュームになっています。

キャスト紹介|柊太朗・久保乃々花の相性と評判

主演を務めるのは、ドラマ『恋に無駄口』などで注目を集めた柊太朗さん。
“職場の王子”こと橘孝太郎を、やさしく、誠実で、少し意地悪なニュアンスも交えて演じています。

一方のヒロイン・中堂すみれ役は、久保乃々花さん。
男性に苦手意識があるという繊細な役どころを、過剰な演技に頼らずナチュラルに演じており、「共感できた」「わかる……ってなった」と多くの感想が寄せられています。

ふたりの“空気感”は非常に相性が良く、「恋になる寸前の、くすぐったい距離感」を見事に表現。原作のイメージを壊さず、それでいて映像作品としてのリアリティもしっかり宿していました。

脇を支えるキャラクターと配役

物語には、すみれと橘を取り巻く職場の同僚たちも登場します。

  • 井本彩花さん(柿崎役):主人公と近い距離にいる先輩女性として、時に助言を与えたり、物語の空気をやわらげる存在。
  • 西葉瑞希さん(梅原役):すみれの変化に気づく敏感な同僚として登場。視聴者にとっての“共感役”にもなっています。

どのキャストも“やりすぎない”“ナチュラル”な演技を貫いており、物語全体に落ち着いた温度を与えているのが特徴的です。

「TLの実写は苦手かも」と思っていた人でも、「これは違った」と好感を持ったという声も多く見られました。

原作との違いは?改変されたポイントを解説

設定や描写のトーンが変わった?

原作はTLジャンルらしく、かなり早い段階で“体の関係”に踏み込む描写があり、そこから「気持ちが追いついていく」展開でした。

しかしドラマ版では、“条件付きの関係”という設定は活かしつつも、描写のトーンがぐっとマイルドに。
体の接触よりも、視線・言葉・表情で“関係の機微”を描くことに力を入れており、より“恋愛ドラマ”寄りの仕上がりになっています。

特に第1〜2話では、原作だとかなり早く踏み込む展開が、ドラマではじっくりと“ため”を作って描かれており、視聴者にも感情移入しやすい構成です。

演出とセリフの“地上波寄り”アレンジ

原作の中には、TLならではの直接的な台詞や大胆な描写もありますが、ドラマ版ではそれらが“意味のある会話”や“見つめ合い”に差し替えられています。

たとえば──

  • 原作:ストレートな「お願い、してみたい」という台詞
  • ドラマ:少し遠回しで、不器用な表現に変更(言いよどみや、表情の変化)

この変化によって、キャラクターの“本気度”や“悩み”がより伝わるようになっており、「気まずさ」「本音が出せない感じ」もリアルに映し出されています。

改変に対する視聴者の声

SNSなどでも、「原作よりもやさしい印象になってる」「刺激は控えめだけど、逆に心に残る」といった感想が多く見られました。

ただ一方で、「もう少し踏み込んでほしかった」「TLの“濃さ”が薄れていて物足りない」という声もあり、好みは分かれるところです。

とはいえ、“TLドラマ初心者”にも届くよう工夫されている印象で、初めてこのジャンルを観る人にとってはちょうど良いバランス感と言えます。

各話あらすじと感想まとめ

第1話|“条件付き”から始まる不器用な関係

男性が苦手なすみれは、人生経験として「一度だけでいいから」と、唯一心を許せる同期・橘に“初体験”をお願いする。
まさかの告白に戸惑いつつも、橘は「恋人になってくれるなら」と返し、“条件付き”の関係が始まることに。

感想:はじまり方が衝撃的なのに、演出は落ち着いていて上品。
TL設定ながら「ただの過激もの」ではなく、“内面の揺れ”を感じ取れる良い導入でした。

第2話|社内の視線と心の揺らぎ

関係が始まったものの、すみれの心は複雑。
職場という舞台で“噂”や“同僚の目線”が気になり始め、橘の態度にも戸惑う場面が増えていく。

感想:「一度だけ」のつもりだったのに、気づけば彼の言葉に動揺してしまう──
恋が芽生える予感と、すれ違いの始まりを描いた回。

第3~5話|すれ違い、近づく距離、そして葛藤

“体”と“心”がずれる中、すみれは本当の恋心に気づいてしまう。
一方、橘も“条件付き”でいられなくなっていき、ふたりの関係は変化の分岐点へ。

感想:じれったい。けれど見守りたくなる──そんな回。
セリフや仕草のひとつひとつに感情が宿っていて、静かに心を打たれます。

最終話|“本気”の想いが交差する瞬間

すみれは「自分にはふさわしくない」と引いてしまい、橘も本気の想いを伝えられずにすれ違う。
でも、最終的にはふたりが“恋人”として新たなスタートを切る、やさしいラスト。

感想:大きな事件や劇的な展開はないけれど、“心の深いところ”をすくいあげてくれる最終回。
ふたりの未来に、自然と「幸せになってほしい」と思える温度感でした。

まとめ|TL原作ドラマの“やさしさとリアル”を味わって

「体の関係」から「心の関係」へ変わる物語

『橘くん抱いてください!』は、一見すると刺激的なテーマに見えるかもしれません。
けれど、その中身はとてもやさしく、繊細で、登場人物たちの“気持ちの変化”を丁寧に描いた物語でした。

「最初は割り切った関係だったのに、いつの間にか相手を好きになっていた」──
それは、現実でも起こりうること。

このドラマは、そんな“好きになるってどういうこと?”という感情の輪郭を、静かに、でもしっかりと見せてくれました。

観終わった後の、じんわり余韻

ドラマを見終えたあと、派手な展開がなくても、「なんか心があたたかい」「あのふたり、幸せになってほしい」と思える……。
そんな作品に出会えたことを、少し嬉しく感じています。

原作とは違う部分もありますが、それぞれに良さがあり、補い合う関係性だと感じました。
未読の方は原作もぜひ、原作ファンの方はドラマの世界も、どちらも味わってみてください。

……以上、ス・テテコ=Pでした。
未来へ届けるこの“静かな熱狂”が、あなたの中にも残りますように。

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