アニメ「リゼロ」3期の大きな転換点となった水門都市プリステラ襲撃。
特に視聴者を驚かせたのは、かつての英雄であるクルガンと、伝説の剣聖テレシア・ヴァン・アストレアが「敵」として姿を現したことでした。
なぜ二人が蘇り、誰の目的のために戦場へ送り込まれたのか。
この記事では、3期の描写を軸に今回の襲撃の黒幕は誰なのかを整理して解説します。
プリステラ襲撃の中心にいたのは「魔女教」
プリステラ襲撃の表舞台で動いていたのは、言うまでもなく魔女教です。
複数の大罪司教が同時投入され、都市機能の破壊、住民の混乱、スバルたちの分断が仕掛けられました。
ただし、今回の襲撃にはただの破壊活動ではない意図が見え隠れします。
- 死者の再利用(屍兵の投入)
- 特定人物への心理的揺さぶり
- スバルの判断力を試すような状況設定
この「破壊と観察」を同時に行う方針は、魔女教全体ではなく、特定の意思が反映されたものと考えられます。
屍兵化したテレシアとクルガンが投入された理由
今回のプリステラ襲撃で特に異質だったのが、死者を兵器として投入した点です。
蘇ったテレシアとクルガンは、自我をほとんど見せず、戦力として合理的に扱われました。
テレシアが投入された背景
- ヴィルヘルムの精神を確実に折りにいく要素
- 剣聖という象徴の否定
- アストレア家の物語へ介入する意図
彼女の投入は、明らかに「戦術」よりも「感情破壊」に寄っています。
クルガンが投入された背景
- 素の戦闘力が魔人級であり、市街戦向き
- 恐怖心の伝播による混乱効果
- 兵器としての扱いやすさ
テレシアが象徴破壊なら、クルガンは純粋な戦力投下。性質が対照的です。
黒幕候補① 「色欲」担当・カペラの主導
実働部隊の中心にいたのは大罪司教「色欲」カペラです。
屍兵の使用、肉体改変、恐怖を伴う混乱は、彼女の性質と一致します。
戦術としては一貫していますが、プリステラ全体を長期的に支配する目的とは少し距離があります。
黒幕候補② 「虚飾の魔女」パンドラの影
表に名が出てこないにも関わらず、視聴者や解釈の中で最も影響が疑われるのがパンドラです。
彼女の能力は因果の改変。存在の扱い、死の結果、その後の意味さえ変える特性があります。
- 死の意味を変えることができる能力
- 歴史に介入した前例がある
- 特定人物(テレシア含む)に関与してきた描写
屍兵の投入が「ただの戦術」ではなく、物語の因果に触れる試みだと考えるなら、パンドラの目的と近い性質があります。
今回の襲撃に見える「目的」は2つ
単なる都市破壊では説明がつかない意図が浮かび上がります。
① 特定の人物を精神的に追い詰める
- ヴィルヘルムにテレシアをぶつける
- アストレア家の象徴否定
「戦う理由」や「誇り」そのものを折りに来ているように見えます。
② スバルの選択を試す
分断、混乱、決断の強制。
スバルの行動を「誰かが観察している」ような舞台設定が続きます。
結論:表の指揮はカペラ、裏に漂うのはパンドラの意思
プリステラ襲撃の実行面を動かしたのはカペラ。
しかし、屍兵の意味づけや、特定人物への介入を含めて考えると、
「観測・介入・因果の扱い」という性質が、パンドラの影を想像させます。
今回の襲撃は、単に都市を破壊するためではなく、価値観と関係性を壊すための一手として描かれているように見えます。
まとめ
- プリステラ襲撃は魔女教の同時多発的な作戦
- 実働はカペラ、屍兵の投入は特異な意図を持つ
- テレシアとクルガンは象徴性と戦力の両面
- 破壊よりも「精神破壊」「因果介入」が目的に近い
もし「戦術」ではなく「試練」だとすれば、
真の黒幕は、まだ名前を呼ばれていないのかもしれません。



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