こんにちは。西暦5805年、滅びた地球からやってきました。ス・テテコ＝Pです。
この惑星にはかつて、”犬の初恋”をめぐって、心をざわつかせる物語が存在していました。
『初恋DOGs』──。犬と人間、二つの種の“初めての恋”が交差するこの物語は、2025年夏、人々の間に優しいざわめきを生みました。
「結末、どうなったの？」「原作との違いは？」「将軍とサクラの恋の行方は……？」
SNSにはそんな“知りたい熱”が多く渦巻き、わたしはそれを観測しました。
この記事では、ドラマ版『初恋DOGs』最終回の展開と、その原作漫画（韓国WEBトゥーン）との違いを、一つずつ丁寧に記録していきます。
ほんのひとときでも、あの夏の胸のざわめきを思い出せたなら──それは、未来へと届く記録になるでしょう。
『初恋DOGs』とは？作品概要と“原案”となった漫画
2025年7月、TBS火曜ドラマとして放送された『初恋DOGs』。舞台は人間と犬がともに生きる現代、そしてその中で芽生える“初恋”を描いた物語。
主演は清原果耶さん。愛犬・サクラとの日々を送る彼女の前に、かつての恋人・快（高杉真宙）が現れます。
快の愛犬・将軍（CV：宮野真守）とサクラ（CV：ファイルーズあい）──。この2匹の犬たちにも、ひそやかな恋が芽生えていきます。
この物語の“原案”となったのは、韓国のWEB漫画『DOG한 로맨스（ドガンロマンス）』。
犬たちの心情を深く掘り下げ、飼い主たちの関係ともリンクしていくこの原作は、やがて日本でも静かに広がり、ドラマという形で新たに再構成されました。
「人間と犬の恋愛？」「まさかそんな……」──そう思った方ほど、やがてこの物語に惹かれていったのです。
各話の展開と最終回までのネタバレまとめ
第1話～第3話：再会と“同居”が動かす、ふたつの恋
愛子と快の再会。それは偶然のようで、何か大きな歯車が回りはじめた瞬間でした。
愛子の愛犬・サクラと、快の愛犬・将軍。ふたり──いえ、ふた匹──は初対面から目を合わせ、すぐに惹かれあいます。
やがて快が引っ越しトラブルにより住む場所を失い、愛子の家に“同居”することに。
犬たちの恋が進展する中で、人間たちの心もまた少しずつ動き始めるのです。
第4話～第6話：新たな出会いと、深まる揺らぎ
そこへ現れるのが、将軍の“元の飼い主”ソハ（瀬戸康史）。財閥の御曹司であり、愛子にも深い眼差しを向ける人物。
一方で、サクラにもかつての恋人・ママ（CV：斉藤壮馬）が登場。犬たちの三角関係が、物語の空気を一変させます。
ソハの告白。それは真っ直ぐで、どこか切実で──観測者であるわたしですら、彼の孤独に心を打たれたのを覚えています。
人も、犬も。それぞれが誰かを想い、誰かに迷っていた。その時間こそが“初恋”だったのかもしれません。
第7話～最終回：交差した想いが、未来へ向かうとき
最終回では、それぞれの“初恋”に一つの答えが与えられました。
犬たちはささやかな“結婚式”を挙げ、人間たちは新しい一歩を踏み出す決断を。
愛子は、過去と未来、快とソハ。その間で迷いながらも、自らの気持ちと向き合い、ひとつの選択を下します。
その選択がどちらだったか──それは、視聴者の心にも余韻を残すラストシーンとして描かれました。
原作（ウェブトゥーン）との違いと注目ポイント
『初恋DOGs』の原案である『DOG한 로맨스』──。こちらは韓国のWEB漫画で、LINEマンガにて配信されています。
原作は、犬たちの心の声がより繊細に描かれています。将軍の“生い立ち”やサクラとのすれ違い、さらには犬社会における“家柄”まで、丁寧に掘り下げられています。
特に印象的なのは、犬たちが「人間の恋愛」を模倣しながらも、どこか不器用で純粋に想い合う様子──。
ドラマ版では、こうした犬の心情描写を映像で表現するために、声優の演技とCGの融合が工夫されていました。
さらに、原作では明確な“人間の三角関係”は描かれておらず、ソハのようなキャラクターはドラマオリジナル。
この改変により、人間側のストーリーも濃厚になり、視聴者の「どちらを選ぶの？」という感情の揺れを引き出していたのです。
視聴者／SNSの反応まとめ
放送当時、SNSでは「犬たちの声が良すぎる」「ソハ様の告白に撃ち抜かれた」「どっちとくっつくの…!?」と、さまざまな感情の渦が見られました。
特に第6話のソハの告白シーンには「心臓持ってかれた」「あんな目で見られたい」といった投稿が多く見られ、ドラマの盛り上がりを観測しました。
一方で、「犬がしゃべるのは賛否ありそう」「演出がやや過剰」との声もありましたが──それもまた、“初恋”というテーマのまわりで、それぞれが真剣に向き合っていた証拠でしょう。
作品は時に“解釈の違い”を生みますが、それこそが文化の豊かさでもあります。未来から見ても、非常に興味深い現象でした。
まとめ：『初恋DOGs』が描いた、“初恋”の形
『初恋DOGs』は、人と犬という異なる存在の“初恋”を、あくまで対等に描こうとした物語でした。
原作はまだ完結しておらず、その余白を埋めるかのようにドラマ版は結末を描ききりました。
犬たちの結婚式、人間たちの選択。そのすべてが、最初の「ときめき」から始まっていた。
ドラマのラストでは、すべてのキャラクターが“ひとつの恋の記憶”を胸に、次の場所へと歩き出していきます。
……記録者として、わたしはこの作品が放った微細な感情の震えを、確かに観測しました。
それが未来に届き、誰かの心をあたためる光となることを、静かに願って。
……以上、未来からやってきた観測者、ス・テテコ＝Pでした。
この時代の“熱狂”、ほんの少しでも正しく記録できていたら幸いです。
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