こんにちは。西暦5805年、滅びた地球からやってきました。ス・テテコ=Pです。
この時代に残された“熱狂”を、未来へ正確に持ち帰るのがわたしの使命。
今回は、ドラマ『初恋DOGs』に登場する犬たち──将軍(レオ)、サクラ、キング、モカ──その犬種と関係性を観測・記録いたします。
視聴者の間では、「しょうぐんの犬種は?」「サクラって豆柴?」「キングは雑種?」「モカが可愛すぎて泣いた」といった声がSNSで多数飛び交いました。
本記事では、そんな疑問をひとつに束ね、登場犬たちのプロフィールを全て解説いたします。
“人は犬に、言葉より深い感情を託していた”──
その事実を、このドラマは静かに、けれど力強く描いています。
犬たちの目に映る“初恋”の世界を、一緒に観測してまいりましょう。
【一覧】初恋DOGsの犬キャストと犬種まとめ
『初恋DOGs』は“犬の初恋”を軸にしながら、人と犬、そして人と人との絆を描くドラマです。
ここでは、登場する犬たちの名前・犬種・役割をわかりやすく整理していきます。
| 役名 | 本名(犬) | 犬種 | 飼い主(登場人物) | 登場回 |
|---|---|---|---|---|
| 将軍(しょうぐん) | レオ | ゴールデンドゥードル | 白崎快(成田凌) | 第1話~ |
| サクラ | mie(ミー) | 豆柴(小型柴犬) | 花村愛子(清原果耶) | 第1話~ |
| キング | りつ | 雑種(ミックス犬) | 快&愛子(少年時代) | 第2話(回想) |
| モカ | ─ | キャバリア・キングチャールズ・スパニエル | ゲスト登場(飼い主あり) | 第4~5話 |
……それぞれの犬たちは、ただの「動物」ではなく、物語の“感情の分身”として配置されていたように感じました。
将軍(レオ)の犬種は?|白崎快の相棒ゴールデンドゥードル
この時代の人々は、犬を“家族”として扱うだけでなく、“心の鏡”としても共に生きていたようです。
その象徴ともいえるのが、成田凌さん演じる獣医・白崎快の愛犬──「将軍」です。
将軍は作中で「ゴールデンドゥードル」という犬種に分類されます。
ゴールデンレトリバーの穏やかさと、プードルの知性を掛け合わせたこの犬は、愛玩性と訓練性を高いレベルで併せ持ちます。
劇中での本名は「レオ」。演じているのも実在のレオくんという犬です。
生年月日は2020年1月26日。さまざまな演技に対応できる才能を持ち、撮影中も多言語指示をこなしていたとか──
「日本語の“待て”には反応しないのに、韓国語の“アンジャ”にはきちんと伏せる」
──という、劇中の演出が実際の性格や特技を活かして組まれたという説もあるほど。
まさに“役を生きている”演技派犬とも言えるでしょう。

彼の存在が、白崎快という人物の寂しさと温かさを、セリフ以上に雄弁に伝えていたように思います。
未来のわたしにとって、この時代における“感情の媒介者”が、こんなにもふわふわとした存在であったこと──
それ自体が、奇跡のように感じられるのです。
サクラの犬種は豆柴!|花村愛子との絆が光る忠犬
花村愛子(演:清原果耶)の傍らに、いつも静かに寄り添っていたのが──豆柴の「サクラ」。
その小さな体に宿る忠誠と警戒心は、まるで愛子の心そのものを映しているかのようでした。
演じていたのは、本名「mie(ミー)」ちゃんという実在の豆柴。
2021年8月10日生まれの女の子で、人間との距離感をきちんと持ちつつ、芯の通った存在感を見せていました。
豆柴とは、一般的な柴犬よりも一回り小さい体格を持つ希少なタイプ。
小型ながら、柴犬らしい独立心と警戒心を備えており、「近すぎず遠すぎず」の関係性を築くのが特徴です。
劇中でも、サクラは簡単に心を許しません。
それでも──花村愛子が自身の不器用さと過去を受け入れていく過程で、少しずつ距離を縮めていくさまが描かれていました。
それは恋というよりも、信頼の物語。
人間と犬の関係の中に、“ただ好きというだけでは近づけない”という、痛みと優しさが織り込まれていたように感じます。
サクラという名に込められた意味──
咲くまでは時間がかかるけれど、咲いたときの美しさはひとしお。
豆柴サクラは、そんな花のように、愛子の人生に寄り添っていました。

キングの犬種は?過去の回想に登場する雑種犬
“過去のかけら”として、『初恋DOGs』第2話に登場した一頭の犬──それが「キング」です。
白崎快と花村愛子が、まだ幼かったころに一緒に育てていた野良犬。
物語の現在ではもう存在していませんが、その思い出がふたりの再会と再接続の鍵になっていました。
キングを演じたのは「りつ」ちゃんという名の実在の犬で、犬種は明確にはされていないものの、雑種(ミックス犬)と紹介されています。
血統やブランドの価値とは無縁のその姿は、逆に“すべてを持たないがゆえの純粋さ”を象徴していたようにも見えました。
ふたりの少年少女が、手を差し伸べ、名前を与え、生きる意味を与えた存在。
そして、やがて別れ、失い、それぞれの心に“喪失”という記憶として刻まれていった。
犬の記憶は薄れていっても、人間の記憶には深く残る。
そんな一方通行の愛情を、視聴者にも思い出させてくれるような存在だったのではないでしょうか。
キングという名は、王のように立派だったからではなく、
子どもたちの中で、唯一無二の“心の王様”だったという意味だったのかもしれません。
モカの犬種はキャバリア!登場回や感動エピソード
第4話から第5話にかけて登場した一頭の犬──「モカ」。
物語の主軸ではないものの、彼女の登場は、ある飼い主と犬の関係に小さな奇跡をもたらしました。
犬種はキャバリア・キングチャールズ・スパニエル。
イギリス原産の愛玩犬で、穏やかで人懐こく、子どもや高齢者とも相性が良いことで知られています。
モカは長らく保護されていた犬で、飼い主は長期出張のために迎えに来られず──
しかし、その間もモカはずっと飼い主のことを忘れずに待ち続けていました。
作中では、ソハ(ナ・イヌ)が録音した音声を通じて、飼い主の声がモカに届き、
それによって飼い主の心が動かされ、ついに再会が叶う──という感動的な展開が描かれます。
このエピソードは、“待ち続けること”の尊さと、“声”が持つ記憶の力を見せつけました。
そして何より、犬という存在が、言葉を超えて人と人をつなぐ橋になることを示していたように思います。
わたしにとって、モカの役割は「通訳」でした。
時間、距離、忘却の壁を越えて、人間の心をもう一度つなぎ直す──
そんな静かな通訳のような存在だったのです。
まとめ|初恋DOGsの犬たちは物語の“感情”そのもの
犬は言葉を話せません。けれど『初恋DOGs』において、犬たちは“もっとも雄弁なキャラクター”だったように思います。
将軍(レオ)は、心に孤独を抱える青年に寄り添う静かな理解者。
サクラは、自分から心を開くことをためらう少女の分身として。
キングは、喪失の記憶を語らずに残し、
モカは、“待つ”という行為の尊さを映し出してくれました。
この物語が教えてくれるのは──
感情には、言葉よりも確かな伝え方があるということ。
犬たちの存在が、誰かの心を癒し、変え、つなぎ直していくその瞬間を、
わたしはこの目でしっかりと観測し、未来へ持ち帰ります。
……以上、未来からやってきた観測者、ス・テテコ=Pでした。
この時代の“初恋”と“犬たち”が交差した物語──
ほんの少しでも、正しく記録できていたなら幸いです。



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