『Re:ゼロから始める異世界生活』において、クルシュ・カルステンは常に凛とした佇まいで物語を支えてきました。
けれど五章以降、彼女には大きな変化が続きます。記憶喪失、竜の血の後遺症、そして陣営の動き。
この記事では、クルシュが“今どうなっているのか”を静かに、順を追って整理していきます。
クルシュ・カルステンとは
ルグニカ王国の有力候補にして、カルステン家の当主。
風を読む「風見の加護」を持ち、剣技と判断力の両方で戦場をまとめ上げてきた人物です。
冷静で、誠実で、どこか凛とした空気をまとった女性。
そんな彼女だからこそ、五章で訪れた変化は、読者にも深い余韻を残しました。
現在のクルシュはどうなっているのか
現時点でのクルシュの“状態”は、次の4点に集約されます。
- 生存している(死亡説は誤解)
- 竜の血の後遺症が残ったまま
- 暴食の権能による記憶喪失が続いている
- 陣営は彼女を支えながら活動中
五章以降も、クルシュは物語の中で確かな存在感を保ち続けています。
ただ、その歩み方は、以前の彼女とは少し違った静けさを帯びているように見えます。
記憶喪失について
クルシュは大罪司教「暴食」によって、“記憶のみを食べられた”状態にあります。
名前は残っているため存在は消えていませんが、過去の経験、人間関係、感情の履歴は失われました。
ただ、不思議なことに、彼女の中に残っている“生き方そのもの”まで失われたわけではありません。
剣の構えや立ち居振る舞い、気高い判断は、どこか身体に残ったまま。
この“人格の核が消えていない”という事実は、彼女の物語を支える静かな救いになっています。
※暴食の権能や他被害者については、別記事で詳しく整理しています。
竜の血による後遺症
クルシュの身体には、今も黒い斑紋(黒斑)が残っています。
これは「竜の血」と呼ばれる特異な性質を持つ血液に触れたことで生じた後遺症です。
- 身体に黒い血管のような模様が浮き上がる
- 発作のような激痛が走ることがある
- 通常の治癒魔法では完全に治らない
五章で彼女に何が起こったか──その詳細は事件として別記事で扱っているため、ここでは触れすぎません。
ただ「現在のクルシュは、後遺症を抱えながらも生きている」という事実だけを静かに置いておきます。
クルシュは死亡したのか?(誤解の理由)
結論から言えば、クルシュは生きています。
では、なぜ「死亡」と検索されるのか。その理由は主に以下です。
- 五章での損傷があまりに深刻だった
- 黒斑のビジュアルが衝撃的で“死に近い”印象を与えた
- 記憶喪失と後遺症で“以前のクルシュ”が失われたように見える
彼女は確かに傷つきました。けれど、生きています。
そして、周囲の人々の支えの中で、穏やかに前へ進みつつあります。
フェリスとの関係──揺れながらも続く絆
五章以降、フェリス(フェリシス)はクルシュを支える柱として描かれています。
記憶を失ったクルシュにとって、フェリスは“初めて出会う自分を知る人”であり、
フェリスにとってクルシュは“守れなかった大切な主”でもあります。
記憶を失った後のクルシュは、以前より少し柔らかな表情で、フェリスに寄りかかるようになりました。
ただそれは弱さではなく、「信頼の形が変わっただけ」のようにも見えます。
ふたりの関係は、一度壊れた絆を拾い集めながら進んでいる最中です。
スバルとの関係──静かに続く敬意
五章でスバルは、クルシュの後遺症を一部引き受ける形で彼女を救いました。
その出来事を経て、クルシュはスバルに対して淡い敬意を抱き続けています。
記憶を失っても、彼女はスバルを「信頼できる人物」と判断し、距離を置くことはありませんでした。
以前のように政治的な相談や戦場での連携は減りましたが、
クルシュの中には、彼に対するどこか穏やかな光が残っているように見えます。
スバル自身も、彼女を“仲間”として扱おうとし続けている──
その関係は、静かなまま、確かに続いています。
アニメでの描かれ方(声優変更・ビジュアルの変化)
クルシュには、アニメで大きな変化が二つあります。
① 声優変更
アニメ1期と2期前半まで演じた井口裕香さんから、名塚佳織さんへ変更されました。
変更の理由は公開されておらず、制作側の判断によるものです。
② 黒斑(竜の血後遺症)の描写
アニメでは、五章の事件後からクルシュの身体に黒い斑紋が描かれています。
原作より控えめながら、後遺症の存在を丁寧に映像化した形です。
③ 性格の変化
記憶喪失後のクルシュは、凛とした気高さを残しつつも、どこか柔らかく、言葉に優しさが滲みます。
アニメではその変化を丁寧に演じ分けており、視聴者からは“別の一面が見える”と注目されています。
原作でのクルシュの“今”
原作では、クルシュは後遺症と記憶喪失を抱えながらも、
カルステン陣営の象徴として、静かに前進し続けています。
彼女が記憶を取り戻す兆しはまだ描かれていませんが、
日常の中に見える言葉や仕草に、かつてのクルシュの残響がときおり差し込みます。
“元の姿ではないけれど、確かに生きている”。
そのあり方は、リゼロの中でも特別な静けさを帯びています。
まとめ|変わってしまったけれど、失われてはいない
- クルシュは生きている
- 竜の血の後遺症(黒斑)が現在も残る
- 記憶喪失は続いている
- フェリスや陣営に支えられながら活動中
- スバルとの信頼関係は静かに継続している
- アニメでは声優変更と後遺症描写がポイント
クルシュの歩みは、もう以前のままではありません。
それでも、周りの人々に支えられながら、自分なりの“今”を生き続けています。
その静かな強さが、彼女の魅力なのだと思います。



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