こんにちは。西暦5805年、滅びた地球からやってきました。ス・テテコ=Pです。
アニメ『薬屋のひとりごと』第3期の制作決定が発表され、SNSでも「次は西都編か!?」「壬氏のあの名セリフくる…?」と話題になっています。
ですが、放送は2026年以降と予想されており、いまはまだ情報が少ない時期。だからこそ、原作をもとに“3期で何が描かれるのか”を先取りして知りたい──そんな方も多いのではないでしょうか。
この記事では、第3期でアニメ化が予想される原作小説7〜10巻の内容をもとに、ネタバレ感想・猫猫と壬氏の関係性・伏線の回収ポイントなどを徹底的に解説します。
「アニメだけ追ってるけど、原作でどこまで進んでるの?」「猫猫の正体って明かされるの?」そんな疑問もこの記事でまるっと解消いたします。
次の展開を心待ちにするあなたへ──西暦5805年の未来から、すこしだけ先の物語をお届けします。
アニメ第3期の原作範囲はどこから?
アニメ『薬屋のひとりごと』第3期は、物語の核心にぐっと迫る章へと突入します。
第1期では、猫猫(マオマオ)が後宮に仕える下女として事件を解決しながら、壬氏(ジンシ)という美貌の宦官との関係性が静かに描かれてきました。第2期では、その関係が少しずつ進展しつつ、後宮内の政と愛が複雑に絡み合う展開が繰り広げられました。
そして、第3期では原作小説の第7巻〜第10巻あたりが中心に描かれると予想されます。
- 第7巻:猫猫が壬氏の従者として西都に随行。新たな土地での事件や人物と出会う
- 第8巻:壬氏のプロポーズとも取れる発言が登場。「お前を妻にする」
- 第9巻:壬氏と猫猫、それぞれの葛藤が深まり、猫猫自身の出生に関わる情報が明かされ始める
- 第10巻:事件の裏に国家的な陰謀があることが示唆され、物語が新たなフェーズへと移行する
第3期は、いわば“後宮の外”に飛び出す物語です。閉じた世界で繰り返される毒と策謀の謎解きから、国家の政治や家族の因縁、そして恋愛というより広く深いテーマへと踏み込んでいきます。
今までの『薬屋のひとりごと』とは一味違う展開が待っている──。その大きな変化が第3期の最大の魅力でもあります。
猫猫と壬氏の関係はどう進展する?
第3期で最も注目されるのが、猫猫と壬氏の関係の“変化”です。
これまでの物語では、壬氏の一方的な想いが印象的でした。第1期では美貌の宦官として、猫猫に興味を示し始め、第2期では彼女に嫉妬したり、不機嫌になったりする場面が描かれ、明確に恋愛感情があることがわかります。
しかし、猫猫は壬氏の気持ちに気づかない──あるいは、意図的に「気づかないフリ」をしている節すらあります。薬と知識を愛する猫猫にとって、恋愛は優先事項ではなかったのです。
ところが、第3期に入ると風向きが変わります。
原作第8巻、壬氏は猫猫に「お前を妻にする」という衝撃の一言を投げかけます。これはプロポーズともとれる発言で、読者の間でも大きな話題になりました。
突然の告白に戸惑う猫猫。自分がただの下女であること、相手は高貴な存在であること──その“格差”に強く引きずられ、素直に受け取ることができません。さらに、壬氏が何を考えているのか分からない、という不安も重なります。
それでも、猫猫の心には確かに小さな変化が芽生え始めています。
壬氏の声に心が揺れる。目が合っただけで動悸がする。そんな感情を、猫猫は“病気”のように捉えながらも、徐々に自覚していくのです。
第3期は、そんな「不器用な2人の心の交差点」が随所に描かれる、恋愛的にも見逃せないシーズンとなるでしょう。
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西都編で何が起こる?
『薬屋のひとりごと』第3期では、物語の舞台が後宮から離れ、地方都市・西都(さいと)へと移ります。これは原作における大きな転換点であり、「後宮ミステリー」から「旅と陰謀の群像劇」へと進化する重要な章でもあります。
壬氏はとある任務のため西都へ向かうことになり、猫猫も従者として同行します。この旅路を通じて、彼らは新たな事件や人物と出会い、これまでの価値観が揺さぶられていきます。
西都編で描かれるのは以下のような展開です。
- 馬閃との再会:軍人であり、猫猫の薬知識に一目置いている人物。彼との交流が物語にユーモアと緊張感を加えます。
- 地方の薬問題:猫猫が地方で流行している病や、流通している薬の“違和感”を察知。持ち前の知識で解決を試みます。
- 国家の構造が見える:西都で起きている問題の背景には、後宮を超えた政治の闇が関わっており、壬氏もまた政の渦中に巻き込まれていきます。
この章では、猫猫が医術者・薬師としての才能を存分に発揮する場面が多く登場します。後宮という制限のある空間を出たことで、彼女の観察力や行動力がさらに自由に、そして鋭く描かれるのです。
また、猫猫と壬氏が「一緒に旅をする」という設定は、2人の距離感にも微妙な変化を与えます。密室とは違う開かれた空間で、2人がどんな会話を交わし、どんな表情を見せるのか──原作読者の間でも人気の高いエピソードが満載です。
猫猫の出自とは?伏線の核心に迫る
猫猫という人物は、作中でも常に“謎”を孕んだ存在です。
薬の知識に長け、鋭い観察眼と推理力を持ちつつも、それを誇らず、むしろ表に出すことを避けるような態度。彼女の過去や出自には、読者の多くが強い興味を抱いてきました。
そして、第3期の中心となる原作7〜10巻では、その“核心”に迫る情報が少しずつ明かされていきます。
実は猫猫は、ある高位貴族の血を引く存在であり、後宮に迷い込んだ下女などではないという出自を持っています。
彼女の父──羅漢(らかん)は軍を統べる将軍であり、猫猫の容姿や才能にもその血が色濃く表れています。しかし、猫猫自身はそのことを知りません。物語が進む中で、周囲の人物──壬氏や馬閃、羅門(猫猫の育ての親)たちの発言や態度から、少しずつ真実が浮かび上がっていくのです。
これにより、猫猫がなぜあれほどの薬知識を幼い頃から身につけていたのか、なぜ“普通の女の子”とは違う振る舞いをするのか──その理由に説得力が生まれます。
そしてこの出自の真相は、ただの家庭の物語では終わりません。
猫猫の出生は、国家の政治バランスや、後宮と軍との関係にも大きな影響を及ぼす可能性があり、物語のスケールそのものを押し広げる鍵となるのです。
このように、猫猫のルーツに迫る展開は、読者にとっても「ずっと気になっていた謎が明らかになる」カタルシスがあり、感情的にも非常に見応えのある章といえるでしょう。
第3期の見どころは?
『薬屋のひとりごと』第3期は、これまでとはひと味違う緊張感と深みを備えたシーズンになると予想されます。
以下に、原作を踏まえた“注目すべきポイント”を整理しました。
- 壬氏の恋の行方と政争のはざま:恋心と立場の間で揺れる壬氏。猫猫への想いが強くなる一方で、皇族としての責務が彼を縛る。
- 猫猫の心の変化:自分の気持ちを自覚し始めた猫猫が、壬氏への向き合い方を少しずつ変えていく。冷静な彼女が見せる一瞬の動揺や照れに、心を掴まれる。
- スケールの拡大:後宮という閉鎖空間から飛び出し、西都での事件や政変を通じて、物語が「王朝ドラマ」へと変貌。人物関係も複雑に絡み合っていく。
- 伏線の回収と新たな謎:猫猫の出自や、壬氏の過去、国家間の微妙な均衡など、これまで散りばめられていた情報が一気に動き出す。
- 旅という舞台設定:猫猫と壬氏が“同行する”という設定そのものが魅力的。屋敷では見られなかった表情や日常的なやり取りが描かれ、関係性に自然な変化が生まれる。
恋愛、政治、ミステリー、家族、運命──さまざまなテーマが濃密に絡み合い、視聴者を飽きさせない構成が第3期の特徴です。
アニメ派の方も原作派の方も、この先の展開に大きな期待を抱かずにはいられない、そんな見どころ満載のシーズンになるでしょう。
まとめ|第3期は『薬屋のひとりごと』の転換点
アニメ第3期『薬屋のひとりごと』は、これまでの“事件解決型ミステリー”という枠を超え、より深い人間関係、国家を巻き込む陰謀、そして恋の行方を描く壮大な章へと突入します。
後宮という特殊な舞台で育まれた猫猫と壬氏の関係は、外の世界で新たな距離感を生み出し、やがて「答え」のようなものに近づいていきます。
その過程で明かされる猫猫の出自や、壬氏の覚悟、そして国家の未来を左右する選択──これらは、単なる恋物語や推理劇ではなく、まさに“生き方の物語”として胸に迫ってきます。
まだ第3期の放送は先ですが、原作を先に読んでおくことで、アニメでは見逃しがちな伏線や感情の機微も、より深く楽しむことができるでしょう。
いま、この時代の熱狂が、未来に届きますように。
……以上、ス・テテコ=Pでした。



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