『エイリアン:アース』第3話「Metamorphosis」は、物語が一気に加速し、シリーズ全体を揺さぶる“異変”が描かれました。
この記事では、検索ユーザーが知りたい
- ✔ 第3話のあらすじを簡潔に知りたい
- ✔ 「肺って何?」という疑問を解消したい
- ✔ 伏線やポイントだけサクッと理解したい
というニーズにしぼって、ネタバレ込みで分かりやすくまとめています。
前回の記事はこちら。ゼノモーフが乱入してパニックへ。

第3話のあらすじ(ネタバレ)
■ 墜落船「マジノ号」から“5種類のエイリアン”を回収
物語は、プロディジー社のハイブリッド部隊が墜落した宇宙船「マジノ号」を回収するところから始まります。ここで 5種類のエイリアン生命体 が確認され、その研究価値は“兆単位”と示唆されます。
しかし、この発見こそが後の大混乱の引き金となります。
■ ハーミット救出へ向かうウェンディ
船内では、ウェンディの兄・ハーミットが凍結状態で保存されていました。第2話で命の危機にあった彼を救い出すため、ウェンディはゼノモーフと再び激突。
激しい戦闘の末、ハーミットは負傷し、ウェンディ自身も 白い液体(脳ミルク) を流して気絶するという衝撃の展開へ。
■ スライトリーたちの裏工作とモローの行動
一方、別行動のサイボーグ兵モローは、スライトリーとスミーの前に現れ、記録装置を奪取。さらにスライトリーの首元に小型デバイスを仕込むなど、謎めいた動きを見せます。
この行動が、後の“裏側の物語”に大きく関わってきます。
■ そして最大の衝撃――「肺」への寄生
本話最大の話題は、SNSでも大きくざわついた 「ハーミットの肺」にエイリアン幼生が移植されるシーン。
これは治療ではなく、明らかに人体実験的処置。
視聴者からも「肺…どういう意味?」「なぜ呼吸器官に?」という声が多数上がりました。
第3話は、この“肺”をめぐる異変がストーリーを次のステージへ押し上げる、非常に重要なエピソードになっています。
第3話の感想|“哲学SF”として一気に深まった回
第3話は、アクションよりも「異変」や「境界の揺らぎ」に焦点が当てられており、シリーズの中でもかなり思想的なエピソードでした。
特に目を引いたのは次の2点です。
■ ① 「脳ミルク」の描写が突きつける“人間とは何か”
ウェンディが流す白い液体──通称「脳ミルク」。
これは単なる不気味な演出ではなく、
- ・ウェンディは“どこまで人間なのか”
- ・感情や記憶は“彼女のもの”なのか
というテーマを突きつける象徴的な描写です。
第3話の映像表現としても最も強く記憶に残るシーンでした。
■ ② “ロスト・ボーイズ/ガールズ”の無垢さが逆に怖い
外見は大人でも、心は子どものまま。
彼らがゼノモーフの卵を“おもちゃ”のように扱う姿は、残酷さと純粋さが同居した非常に印象的なシーンです。
特にカーリーのセリフ
「おならしないの、私たち」
は、人間ではないという自覚と、その孤独を静かに伝える名シーンでした。
吹き替え版について
日本語吹き替え版では、ウェンディの“感情のゆらぎ”や、モローの無機質な冷たさがより分かりやすく伝わる仕上がりでした。
特にウェンディ役の声優の演技は、
- ・機械的
- ・だが微かに温かい
という絶妙なバランスで、彼女が「人間になりたいのか、人間だったのか」をより強く感じさせるものに。
吹き替え視聴のメリットは、
- ✔ 難しい設定のセリフが聞き取りやすい
- ✔ 表情や画面の情報に集中できる
という点。
ストーリー理解が深まるので、3話は吹き替え版との相性が特によかった印象です。
【考察】第3話の核心──「肺」とは何を象徴していたのか
第3話最大のテーマは、なんといっても「肺」の描写です。
ハーミットの肺にゼノモーフの幼生が“注入”されるという異常な医療行為は、以下3つの意味を含んでいると考えられます。
■ ① 「肺=生命の入口」への侵入
“肺”は、ただの臓器ではありません。
- ・呼吸をつかさどる
- ・外界と体内の境界にある器官
つまり「肺に寄生する」とは、生命の入口を侵食する行為。
単なる寄生ではなく、
“生命そのものを別の存在と共有する”という、深い哲学的意味が込められています。
■ ② ゼノモーフとの融合実験の始まり
ハーミットは“人間でも機械でもない”。
そこにゼノモーフが孕まされることで、
第4話以降「新しい存在」として再登場する伏線では?
という見方が強まります。
■ ③ ウェンディ自身の“変化”の象徴
ウェンディが気絶する際に語る
「呼ばれて、動いた」
というセリフも、彼女自身に何かが芽生え始めている暗示です。
肺=呼吸=生命。
そして生命は“意志”を宿す。
ウェンディが自分の外にあるはずの何かに呼応している描写は、今後の展開に向けた重要なシグナルです。
【まとめ】第3話は『エイリアン:アース』のターニングポイント
第3話「Metamorphosis」は、シリーズ全体の方向性が一気に“哲学SF”へ舵を切った回でした。
- ・人間とは何か
- ・感情はどこから生まれるのか
- ・生命はどこで区切られるのか
こうした根源的なテーマを、
「肺」と「脳ミルク」という象徴的なモチーフで描き切ったのが第3話の特異性です。
あなたは、どの瞬間に最も強い違和感や“ざわめき”を覚えましたか?
次回、第4話ではさらに“観察”が中心テーマとなり、
物語はより深い領域へ進んでいきます。
1~2話のネタバレがまとめて読めます。


エイリアンシリーズを初心者向けに解説しました。相関図や見るべき順番まで網羅してます。

目玉モンスターについて深堀考察はこちらです。グロイけど何の象徴だろう。

人間ではなくなる痛み。シンセについて。

吹き替え版が始まりました。V6の三宅君、ほか。




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