『エイリアン:アース』がついに日本語吹き替え版でも公開され、第1話「ネバーランド」から一気に話題が広がっています。
この記事では、第1話で何が起きたのか、そしてどこがシリーズ全体につながるのかを、ネタバレ込みでわかりやすくまとめました。
第1話のあらすじ(ネタバレあり)
舞台は2120年の地球。
エイリアンシリーズの中では珍しい“地球スタート”で、ここから物語の空気がぐっと身近になります。
冒頭、ウェイランド・ユタニ社の貨物船「マジノ号」が地球へ墜落。
船内では乗組員が全滅し、胸を突き破られたような痕跡が残されていました。
調査を任されるのは、少女の意識をアンドロイドに移植した存在・ウェンディ。
彼女は「兄を救う」という個人的な目的と、企業による技術管理の象徴という二面性を背負っています。
やがてウェンディは、マジノ号の残骸付近で“何かがうごめく気配”を感じ取ります。
ゼノモーフそのものはまだ姿を見せませんが、あの呼吸音のような低いノイズが、シリーズファンにはたまらない不気味さを残します。
第1話で押さえたい重要ポイント3つ
① シリーズ初「地球」での物語
初代『エイリアン』の2年前に当たる出来事で、世界は5つの巨大企業が支配するディストピアへ。
この設定があることで、視聴者は“自分たちの世界の延長”としてドラマを見られるようになります。
② ウェンディという“人間の輪郭が揺れる存在”
アンドロイドの身体に少女の意識を移植した存在。
彼女が時折見せる戸惑いや優しさは、「機械なのに人間より人間らしい」と感じる瞬間があります。
③ マジノ号=ゼノモーフへの入口
船内の痕跡、マザーの存在、破壊の跡……。
「あれ、これ1作目につながる雰囲気では?」という連続性が、シリーズファンにとっての大きな興奮ポイントです。
日本語吹き替え版の感想(軽くネタバレ)
吹替版では、ウェンディ役の声が幼さと冷静さのあいだをうまく行き来していて、キャラクターの“揺れ感”が非常に伝わりやすくなっています。
特に、兄を思い出す場面の一言一言が刺さる。
字幕だと冷静に見えるシーンも、吹替だと人間味の温度が上がるので、ウェンディの印象が少し変わると思います。
マジノ号の不穏なシーンも、吹替のほうが“息遣いの近さ”を感じやすく、ホラー度が上がります。
シリーズ的に見ると第1話はどういう位置づけ?
この第1話は、エイリアン本編というより、まず世界観の地ならしに近い回です。
- なぜ地球なのか?
- 企業は何を隠しているのか?
- ウェンディの存在意義とは?
こういった“問い”が静かに置かれます。
ゼノモーフが暴れる前に、
「この世界は何かおかしい」
という違和感を積んでいく構成なんですね。
ここを押さえておくと、第2話以降の展開がより楽しめます。
第1話 感想
率直に言えば、“思った以上に社会派”という印象が強い回でした。
ホラーというより、
- 管理される人間
- 企業に使い捨てにされる労働
- 人格を移植されるテクノロジー
こうしたテーマが前に出ているので、「エイリアン=モンスター映画」だけのイメージで見ると意外さがあると思います。
その一方で、残骸、暗闇、湿度、息遣いなど、
“あのエイリアンらしさ”はしっかり回収されているので安心感もあります。
第1話は「まだ序章」。
だからこそ、物語の伸びしろを大きく感じさせる導入としては十分でした。
まとめ|第1話は“エイリアン前夜”の空気をつくる回
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 舞台 | 2120年の地球 |
| 主要人物 | ウェンディ(意識移植されたアンドロイド) |
| 見どころ | 吹替の温度感、企業支配の世界観、マジノ号の伏線 |
| シリーズとの関係 | 『エイリアン』1作目の2年前 |
第1話はまだ静かですが、だからこそ、
「ここから何が起きるの?」
というワクワクを作る役割としてよくできている回だと思います。
吹替版を見た人は、ウェンディの表情や声の揺れも含めて、
字幕とは違う感触があるはず。興味があればぜひ見比べてみてください。
続きはこちら。2~3話がまとめて読めます。


エイリアンシリーズの時系列とアースの位置づけはこちらでわかりやすく解説しました。

深読みはこちら。静かに残る痛みというテーマで掘り下げた記事です。




コメント