ゲームニュースでもない、トレンドランキングでもない。けれど、XやYouTubeのコメント欄で、じわじわとその名が増えている。Neverness to Everness。
「ありえなさ」から「いつか当たり前になるものへ」。そんな意味を秘めたタイトルが、都市の中で“異象”を狩るという世界観と共に、静かに話題を広げている。
開発は『幻塔』で知られるHotta Studio。ジャンルは──アーバン超常系オープンワールドRPG。スマホでも、PS5でも、PCでも、あなたはこの“異常な都市”を歩ける。
この記事では、そのNTEという謎のゲームについて、「いつ出るの?」「どんなゲーム?」「誰が出る?」「面白いの?」──その全部を、ひとつずつ紐解いていく。
単なる新作紹介じゃ終わらせない。
この文章が、あなたにとっての「NTEの入り口」になるように──。
NTEとは?──“都市にひそむ異常”を追うアーバン・アノマリーRPG
NTE(Neverness to Everness)は、『幻塔(Tower of Fantasy)』を手がけたHotta Studioの最新作。
そのジャンルは──“アーバン超常系オープンワールドRPG”。
ただの異能バトルでも、ただの探索でもない。都市のすぐ隣にある「異常」を、あなたはハンターとして調査し、時に戦い、時に記録する。
舞台は、異象(アノマリー)と呼ばれる現象が日常に混ざり込む都市──ヘテロシティ(Hethereau)。
あまりにリアルな路地裏、誰かが住んでいたアパート、廃屋となったビルの一角。そこに突然、現実ではありえない“何か”が現れる。
プレイヤーは、市に非公式に存在する鑑定チーム「エイボン」に所属する無認可ハンターとなり、“異象”の依頼を受けて都市を巡る。
それは仕事であり、冒険であり、時に都市そのものと対話するような体験でもある。
「何が起きるかわからない都市」──その危うさとロマンを、まるごとパッケージしたのがNTEなのだ。
どの機種で遊べる?──PS5・スマホ・PC、あなたの“現実”にNTEは届く
「このクオリティ、本当にスマホで動くのか?」
初めてNTEの映像を見た多くの人が、そう口にする。
答えは──Yes。
NTEは、スマートフォン(iOS/Android)・PC・PlayStation5に対応予定。しかもUnreal Engine 5ベースのハイエンド描写で、“都市の空気感ごと持ち運べる”、それが本作の凄みだ。
実際、クローズドβではAndroid版が約8.3GBという重量級サイズで登場し、PC版ではRTX 2060以上/16GBメモリ推奨と発表された。
つまりこのゲームは、スマホに合わせて“縮小”されるんじゃない。むしろ、モバイルでも据え置き機に近い体験を提供する──そのための設計思想を持っている。
高画質・中画質・省電力といった切り替え設定も予定されており、「スペックが不安」なプレイヤーにも門戸は開かれている。
どんな端末でも、異象は目の前に現れる。──その事実が、もうすでにちょっと怖くて、魅力的なのだ。
キャラクター・声優──プレイヤーを惹きつける“都市の住人たち”
NTEの世界は、ただ「設定が練られている」だけじゃない。
そこに生きている人間たち──キャラクターたちの“呼吸”が感じられるからこそ、都市が“舞台”ではなく“場所”として成立している。
たとえば、異象ハンターの少女「ミント」。強気だけど繊細。廃屋に入る時は誰より先に突っ込むけど、霊感の強い猫を見るとちょっとだけ怯える──そんなバランスで描かれている彼女は、ゲームのポスターにすらなっている象徴的キャラだ。
他にも、言葉少なな観測者「ナナリ」、旧市街の風をまとう剣士「早霧(さきり)」など、多彩な住人たちが登場。アニメ的なビジュアルの中に、“らしさ”を込めたキャラクター設計が光っている。
声優陣は正式には未発表だが、ショートアニメPVでは実力派の中堅〜若手キャストが参加していることが予想され、TGS2024の試遊版でもキャラクターボイス付きの会話イベントが確認されている。
都市とは、人だ。
そしてNTEの都市には、確かに“心を持った誰か”が住んでいる。
システム解説:都市を生きるという体験──バトル・探索・生活
NTEは、“オープンワールド”という言葉すらも狭く感じるほど、都市そのものを生きるゲームだ。
まず、探索。
プレイヤーが歩くだけで「異象(アノマリー)」が自然発生する構造は、シナリオではなく“空間”がドラマを生む仕組み。
誰もいないはずのアパートで突然電話が鳴る──そんな“静かな恐怖”が、ヘテロシティには日常的に潜んでいる。
そして、バトル。
最大4人のキャラをリアルタイムで切り替え、スキルやコンボを自在に繋げていくアクションは、直感×戦略の融合。
単なる“ボタン連打”ではなく、キャラごとの得意レンジや異象への相性を理解して戦うことが求められる。
さらに驚かされるのが、生活要素の深さだ。
市内の店舗を経営し、家具をクラフトし、バイクや車のパーツを集めて乗り回す──それらはすべて、“戦闘以外の物語”を豊かにしてくれる。
ゲームというより、“異常な都市で暮らす人生”に近い。
探索と戦闘、そして日常が継ぎ目なく溶け合うNTEのシステムは、今までのRPGの常識すら塗り替えようとしている。
NTEの容量とグラフィック性能──スマホ版は重い?
「スマホでこの画質、本当に動くの…?」
NTEの映像を初めて見た人なら、きっと一度はそう思うはずだ。
実際、クローズドβ版(Android)では初期ダウンロード8.3GB、追加データ込みで最大15GB超という重量感。これはスマホゲームの中でも、かなり上位クラスの“本気サイズ”だ。
その理由は、Unreal Engine 5をベースとした描画処理と、リアルタイムのライティング・反射・粒子エフェクト。
つまり、据え置き機と同じ設計思想を、モバイルにも適用しているということ。
推奨スペック(PC版)は以下の通り:
- CPU:Intel Core i5-10600K以上
- GPU:NVIDIA RTX 2060以上
- RAM:16GB以上
スマホ版では、画質・フレームレート・エフェクトの調整機能が搭載予定で、スペックが不安な端末でも“それなりに快適に遊べる”調整が可能。
NTEは、“軽さ”ではなく“没入感”を選んだゲームだ。
その重さには、ちゃんと意味がある。
リリース日と事前登録情報──いつから遊べる?
「いつから遊べるの?」──NTEに関する検索で、いちばん多く見かける質問だ。
でもその答えは、もう“近く”にある。
まずはクローズドβテスト(CBT)。
2025年7月3日(木)〜7月17日(木)の期間で、Android/Windows版が対象となる。
CBTでは、都市探索・異象バトル・キャラクター育成・車両要素などが一部体験可能。
そして、CBT終了のタイミングに合わせて、事前登録が7月16日からスタート予定。
公式サイト、TapTap、QooApp、Google Play、App Storeなど、各種プラットフォームで順次受付が始まる。
現時点での正式リリース予想は、2025年Q3〜Q4(9〜12月)。
中国国内の配信許可やローカライズ調整を踏まえても、このタイミングが最も濃厚だ。
プレイ開始のカウントダウンは、もう始まっている。
忘れずに公式SNSをフォローして、“最初の都市探索者”になる準備を。
東京ゲームショウ2024での反応──“遊べる未来”が始まっている
「もう、触れた人がいる」──そう聞くだけで、ゲームへの“現実感”は変わる。
NTEは、2024年の東京ゲームショウ(TGS2024)にてプレイアブル出展され、一般ユーザーが実際にその世界に足を踏み入れた。
試遊版では、異象ミッションの体験・バトル・キャラ切り替え・都市探索がセットになった短編プレイが可能に。
ミントやナナリのやり取り、街の雰囲気、そして異象発生時の「緊張感」が、まるでショートドラマのように組み込まれていた。
SNSでもプレイヤーの声が続々:
「UIがもう完成しててびっくりした」
「コンボがヌルヌルつながる。幻塔より戦闘好きかも」
「生活系もっと見たかったけど、バイク出てきて“わかってる”ってなった」
TGSの試遊は、ただの“体験”じゃない。
それは“遊べる未来”が、すでにここにあるという証拠だった。
まとめ:NTEは“探索する都市”を設計する、新しいRPGの形だ
NTE──Neverness to Everness。
このタイトルには、ゲームの本質が宿っている。
ただ戦うだけじゃない。
ただ探索するだけじゃない。
そこに住む、ということ。見えないものに触れる、ということ。
「異常」と「日常」が混ざった都市で、“生きること”そのものを描くRPG。
キャラクターの息遣いがあって、バトルには緊張があって、街にはストーリーが染みついている。
そのすべてが、プレイヤーの体験として積み重なる──そんなゲームが、2025年、私たちの手元に届こうとしている。
NTEを知った今、あなたの“都市の見え方”が、きっと少しだけ変わる。
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