【リゼロがつまらないと言われる7つの理由】なぜハマれない人が続出するのか？

話題のアニメ「リゼロ（Re:ゼロから始める異世界生活）」は、熱狂的なファンがいる一方で「つまらない」「見てられない」といった声も多く聞かれます。

特に2期・3期に進むにつれ、内容の複雑化やシリアスな展開に離脱する視聴者が増えているのも事実です。

今回は、そんな「リゼロがつまらない」と感じる7つの理由を深掘りしつつ、どんな人に合わないのか、逆にどこに魅力があるのかもあわせて解説します。

① 主人公ナツキ・スバルの言動にイライラする

リゼロが「つまらない」と言われる最大の理由のひとつが、主人公・ナツキ・スバルの言動に対する視聴者の強い不満です。

アニメにおける主人公は物語を引っ張る存在であるにもかかわらず、スバルは空気を読まずに暴走する、感情的になる、周囲を振り回すといった「ウザい」と言われる要素を多く抱えています。

感情の起伏が激しく、自分の都合で行動する場面も多いため、共感できず「見てられない」と脱落する視聴者が後を絶ちません。

共感しづらい性格設定が逆効果に

スバルは、いわゆる「等身大の青年」として描かれており、感情が未熟で不器用な言動が多いキャラクターです。

そのリアルな人間像に惹かれるファンがいる一方で、「主人公として頼りなさすぎる」「もっとしっかりしろ」と感じる人も少なくありません。

特に大きなトラブルに直面したとき、冷静に対応せず感情を爆発させる場面では、感情移入どころかストレスを感じてしまうという声も多くあります。

成長が遅く感じられるのも理由のひとつ

リゼロでは「死に戻り」によって経験を積むことで、スバルが少しずつ成長していく構造になっています。

しかしその過程は決してスムーズではなく、何度も同じような失敗や愚かな言動を繰り返すため、「成長が遅すぎる」と感じる人も多いのが実情です。

特に物語の中盤以降に期待された「主人公の覚醒」的な展開が遅く、視聴者のフラストレーションを溜める結果になっているという評価もあります。

裏を返せば、それだけ人間らしく丁寧に描かれているとも言えるのですが、スカッとした展開やわかりやすい成長物語を求める人には不向きな主人公かもしれません。

② 鬱展開が多く「しんどい」「胸糞悪い」と感じる

リゼロは異世界ファンタジーというジャンルでありながら、非常にダークで鬱展開が多い作品です。

主人公が死に戻りを繰り返す中で、理不尽な暴力や喪失、精神崩壊といった重いテーマが容赦なく描かれます。

視聴後に気持ちが落ち込んだり、しばらく見続ける気力を失ったという声も多く、気軽に楽しむアニメとは一線を画す印象を受けます。

死に戻りの繰り返しが精神的に重すぎる

スバルの持つ「死に戻り」の能力は、彼の死によって時間が巻き戻るという非常に過酷な設定です。

物語ではその死の瞬間を何度も描写するため、グロテスクなシーンや残酷な展開が多発します。

視覚的にも精神的にも重たい描写が続くことで、視聴者側が疲れてしまうというのはよくある感想です。

また、死んだ世界線での仲間たちの想いを切り捨ててやり直すという倫理的ジレンマも、視聴者にモヤモヤを残します。

救いのない回が続くと視聴が苦痛に

1話完結やテンポの良い進行に慣れたアニメファンにとっては、数話にわたって絶望が続き、なかなか報われない展開は非常にハードルが高いです。

たとえば2期後半では、主人公の孤独や裏切り、敵の非道さが描かれ、「しんどい」「早く終わってほしい」と感じる人も多かったのが実情です。

もちろん、最終的にはカタルシスが訪れる構造にはなっていますが、その過程で離脱する人が出てしまうのも仕方のないことかもしれません。

③ 物語のテンポが遅く、話が進まない印象

リゼロを「つまらない」と感じるもう一つの大きな要因が、物語の進行が非常にスローペースである点です。

特にアニメ2期以降では、1つの章が10話以上続くこともあり、「いつになったら話が進むの？」と感じる視聴者が続出しています。

緊迫感のある展開のはずが、冗長な印象を与えてしまうというのは、本作に特有の課題かもしれません。

1つの出来事に数話使う構成が冗長に感じる

リゼロは基本的に「死に戻り」を軸にしたループ構造のため、同じシチュエーションを視点や展開を変えて何度も描く必要があります。

その結果、1つの事件や問題解決に非常に時間がかかる傾向にあります。

視聴者としては「またこの場面か…」「まだこの章終わらないの？」と感じてしまい、途中で飽きてしまうことも少なくありません。

セリフの多さや心理描写が長すぎるという声も

リゼロは登場人物の心の葛藤やトラウマを丁寧に描くため、セリフ量が多く、内面描写が長く続くシーンも特徴的です。

しかし、それが逆にテンポを崩し、「説明が長くて集中力が続かない」「気軽に見られない」といった不満につながっています。

とくにストーリーの核心に迫る重要なシーンほど、セリフが長くなりがちで、緊張感が間延びするという印象を受ける方も多いようです。

④ ストーリーが複雑で「ついていけない」人も多い

リゼロは一般的な異世界ファンタジー作品とは異なり、設定や背景が非常に緻密で複雑です。

キャラクターの関係性や世界の構造、魔女や大罪司教といった固有名詞が多く、初見では理解しづらい部分が多数存在します。

その結果、「何が起きているのか分からない」「置いてけぼり感がある」と感じる視聴者が少なくありません。

登場人物が多く、設定も重厚

リゼロは章が進むごとに登場キャラが増えていき、それぞれに細かい背景設定や思惑が存在しています。

王選候補者だけでも5人、それぞれの陣営に複数の騎士や支援者が存在し、キャラを覚えるだけでも一苦労というのが実情です。

加えて、ルグニカ王国、ヴォラキア帝国、魔女教などの勢力図も絡むため、背景知識なしではついていけないと感じる方も多いでしょう。

伏線が多く、気軽に見られない点がネック

リゼロの魅力の一つが「伏線の巧妙さ」ではありますが、それが裏目に出る場合もあります。

何気ないシーンやセリフが後の重要な展開につながっていることが多いため、気を抜いて見ていると話が理解できなくなってしまうのです。

そのため、「気楽に見るつもりが、逆に疲れた」という感想も多く、アニメをサクッと楽しみたい層には不向きな作品といえるでしょう。

⑤ グロ描写や残酷な展開が苦手な人には不向き

リゼロは、ファンタジーアニメでありながら、グロテスクでショッキングな描写が多い作品としても知られています。

「異世界＝ワクワクした冒険」というイメージで見始めた人にとっては、予想以上にダークで過激なシーンの連続に衝撃を受けることも少なくありません。

そのため、グロ要素が苦手な人や、心が疲れている時に観るには、かなりキツいと感じる内容になっています。

死に戻りに伴うスバルの死に様がショッキング

スバルの「死に戻り」は、ただ死ぬだけでなく、毎回異なる恐怖や苦しみを伴う死に方をするのが特徴です。

刺される、食われる、首をはねられる、精神が崩壊する──その描写は生々しく、一般的な深夜アニメの水準を超えるグロテスクさを感じさせます。

特に2期や3期ではその傾向がより強まり、スバルの絶叫や絶望の描写に「見てられない」と感じる人も多く存在します。

視覚的にも精神的にもハードなシーンが多い

単に血が出る描写だけでなく、登場人物の心が壊れていく過程が丁寧に描かれるのも、リゼロの特徴です。

それは物語としては非常に深く、感情を揺さぶる要素でもありますが、視聴者自身にも精神的な負荷をかける演出となっているのは否めません。

特に「可愛いキャラが理不尽に苦しむ」「仲間が残酷に死ぬ」などの展開が続くと、癒しや爽快感を求める人には耐えられない内容になってしまうのです。

⑥ 2期・3期からの方向性に違和感を感じる人も

リゼロは1期と比べて、2期・3期で作風やストーリーの方向性が大きく変化しています。

その変化についていけず、「つまらなくなった」と感じてしまう視聴者も少なくありません。

初期のようなテンポの良い冒険や人間関係の描写を期待していた層にとっては、重苦しい空気感にギャップを感じやすい部分です。

政治や心理戦が中心になり「冒険感」が薄れた

1期では「異世界に飛ばされた少年の冒険」といった王道ファンタジーの雰囲気が強く、視聴者もスバルの目線で異世界を体験する楽しさを感じやすい構成でした。

しかし2期以降は、王選や魔女教、聖域の試練など政治的・宗教的な要素が物語の中心になり、冒険というより「内面の戦い」や「勢力争い」が軸になっています。

そのため、「ワクワクする異世界もの」として見始めた人には、重たく感じてしまう傾向があります。

キャラクターの活躍にも偏りがあるとの意見

また、2期・3期では登場人物の出番や描写に偏りを感じるという指摘もあります。

人気キャラであるレムの出番が大幅に減ったり、逆に新キャラの心理描写が長く取られたりと、視聴者の期待と作品の展開が噛み合わない場面が目立つようになりました。

「あのキャラの活躍をもっと見たかったのに」「誰これ？」といった反応は、作品への没入感を削ぐ一因となっています。

⑦ 期待値が高すぎた反動で「つまらない」と感じる

リゼロは社会的にも大きな話題となり、放送当初から「神アニメ」と称されるほど高い評価を受けてきました。

そのため、後追いで視聴する人の多くが、すでに周囲から「面白い」「泣ける」「人生観が変わる」といった情報を得てしまっているのが現実です。

過剰な期待を持った状態で視聴を始めると、実際とのギャップに落胆しやすいというのは、よくあるケースです。

話題性や評価の高さが逆にハードルに

SNSやアニメレビューサイトでもリゼロは長年上位にランクインしており、「とにかくすごい作品」というイメージが先行しています。

しかし実際に見てみると、序盤は地味で展開も重く、「あれ？こんなもんなの？」と肩透かしを食らう人も少なくありません。

特にライトなエンタメを期待していた層には、「もっと気楽に楽しめる作品かと思ってた」と失望を招いてしまう要因になります。

感情移入できるかどうかで大きく分かれる作品

リゼロは、ストーリー構成・キャラの心理描写・セリフ回しなど、すべてが主人公スバルの視点に強く依存しています。

そのため、スバルに共感できるか、好きになれるかによって、作品全体の評価が大きく変わります。

つまり、「つまらない」と感じる人の多くは、作品そのものよりも自分の期待と視聴体験とのミスマッチに原因があるとも言えるでしょう。

【まとめ】リゼロが合わない理由を知れば、楽しみ方も見える

リゼロは、設定・演出・心理描写のどれもが非常に濃密で、一見して「合う・合わない」がはっきり分かれるアニメです。

途中で「つまらない」「きつい」と感じたとしても、それは作品が持つ重さや深さゆえとも言えるでしょう。

大切なのは、「リゼロ」という作品のスタンスを理解した上で視聴することです。

重厚な物語が苦手な人には確かに「きつい」かも

テンポよく展開するアニメや、明るく前向きなストーリーを好む人にとって、リゼロの緻密な構成と陰鬱な空気感は強いストレス要因になり得ます。

日常のリフレッシュとしてアニメを楽しみたい人には、感情が削られるような展開が続くリゼロは向いていないかもしれません。

それでも、作品としての完成度が高いのは間違いなく、どんな物語が自分に合うのかを知る手がかりにもなるはずです。

でも刺さる人には深くハマる──視聴者を選ぶ作品

逆に、人間の弱さ・葛藤・再生といったテーマに心動かされるタイプの人には、リゼロは刺さるアニメです。

スバルの成長やエミリアたちの絆、繰り返される死の中で掴み取る希望──そうした要素が重なったとき、「こんなにも深く人の心を描いたアニメはない」と絶賛する人もいます。

つまり、リゼロは単なる異世界ファンタジーではなく、観る側に“受け止める力”を問う作品とも言えるのです。

少しでも気になった方は、ぜひ自分のペースで見てみることをおすすめします。