こんにちは。西暦5805年、滅びた地球からやってきました。ス・テテコ=Pです。
この時代に残された“恋の記憶”を未来へ持ち帰るのが、わたしの任務です。
今回は、2025年秋ドラマ『すべての恋が終わるとしても』について――
「どんな話なの?」「原作と違うの?」「切ないって本当?」
そんな声をすべて受け止めるべく、あらすじ・キャスト・原作・ネタバレ・結末の意味まで、1本でまとめて解説します。
SNSで見かけたあの言葉が気になった人も、原作のファンも、ドラマで初めて知った人も。
このページで「全部わかった」と安心していただけたら嬉しいです。
『すべての恋が終わるとしても』ドラマ版の基本情報
まずはこの作品がどのように立ち上がったのか、放送スケジュールや出演者、原作との関係性など“基本地盤”を整理します。
放送開始日・放送局
- 放送開始日:2025年10月12日(日)
- 放送時間:毎週日曜 夜10時15分~
- 放送局:朝日放送テレビ/テレビ朝日系列「日10ドラマ」枠
- 見逃し配信:TVerなどで配信予定
主演キャスト・脚本家・スタッフ
- 主演:葵わかな、神尾楓珠(ダブル主演・初共演)
- 出演:藤原丈一郎、本田望結、白洲迅、市川由衣 ほか
- 脚本:三浦希紗
- 監督:松本花奈、今和紀
原作との関係性
- 原作:冬野夜空『すべての恋が終わるとしても』シリーズ(140字恋愛短編集)
- ドラマでは、原作の複数短編をモチーフに再構成された群像劇形式
- 主な舞台設定:「高校の同級生」「卒業式の日に交際スタート」から社会人へ
- 一部のエピソードは、配信ショートドラマとして展開予定
ドラマ版『すべての恋が終わるとしても』のあらすじと登場人物
物語の大まかな流れと、主要となる登場人物たちを整理します。恋が“始まり”“変化”“終わり”を迎えていく中で、どんな人たちがどんな想いを抱えているのかを知ることで、作品の深みがぐっと増します。
あらすじ(ストーリー概要)
高校の同級生で、卒業式の日に付き合い始めた由宇(羽沢由宇:葵わかな)と真央(大崎真央:神尾楓珠)。“運命の恋”だと信じられるほど互いに想い合った二人でした。
しかし、大学進学を機に遠距離となり、時間と環境の変化の中で二人は次第にすれ違っていきます。社会人になり、異なる人生のリズムを抱えるようになる中で、恋の“終わり”を意識せざるを得ないほどに関係が揺らぎ始める──。
また、本作は主人公二人を中心に、彼らを取り巻く男女“8人”の人間模様を群像的に描いており、それぞれの恋が交差し、影響し合う構造になっています。
主要登場人物
- 羽沢由宇(はざわ ゆう):高校卒業式の日に真央と付き合い始めたヒロイン。恋の“始まり”と“終わり”を自分ごととして経験しながら、変わっていく時間を生きる。
- 大崎真央(おおさき まお):由宇の恋人。同級生であった由宇と並び“運命の恋”とされる存在。美術をきっかけに由宇と距離を縮めた、感性豊かな青年。
- その他の登場人物:幼なじみとして“近すぎて一歩を踏み出せない”関係や、社会人として恋の酸いも甘いも知る大人たちなど、多様な視点で恋が描かれる。
原作との違いは?140字小説からどう変化したのか
『すべての恋が終わるとしても』の原作は、冬野夜空による“140字で完結する超短編小説集”です。SNSで反響を呼び、書籍化されたのち、今回ドラマ化というかたちで映像化されました。
原作の特徴
- 1話140字という超短編形式で構成された恋愛短編集。
- 「始まり」「別れ」「すれ違い」など、恋の一瞬を切り取った詩的な文体が特徴。
- 読者の想像力に委ねる“余白”のある構成で、多くが読後に余韻を残す。
ドラマ版での主な違い
- 時間軸が拡張されており、物語は高校→大学→社会人へと進行。
- 登場人物の背景や人間関係が細かく描かれ、ひとつの大きなストーリーとして再構成。
- 主人公カップルを軸に、複数の登場人物の恋が交錯する群像劇スタイルに変更。
変わらない本質
- 「恋が終わっても、その時間には意味がある」というテーマ性。
- すべての恋に“終わり”が訪れるという前提で描かれる、切なさとやさしさ。
- “セリフの余韻”や“言葉にならない気持ち”を丁寧に描こうとする姿勢。
原作が持っていた「一瞬の輝き」を、ドラマでは時間の流れを使って丁寧に照らしていく──そんな表現への変化が感じられます。
【ネタバレ注意】ドラマ版の結末と、“終わる恋”の意味
ここからは物語の終盤に関する内容を含むため、ネタバレを避けたい方はご注意ください。
恋の終わり方は“別れ”だけじゃない
本作では、恋が終わること=悲劇として描かれているわけではありません。
主人公たちの関係は時間とともに変化し、最終的に“別れ”を選ぶことになりますが、それは喪失ではなく「その恋があったからこそ得られたもの」に光をあてたエンディングです。
切なさの中にある、静かな肯定
- 「一緒にいられた時間に意味があった」
- 「あのときの自分も、あの人も、ちゃんと生きていた」
- 「恋が終わるからこそ、今が愛おしい」
そんなメッセージが、登場人物たちの視線やセリフの間から伝わってきます。
物語のラストでは、由宇と真央が再び“出会う”ような描写もあり、それが恋の再燃か、想い出の回想かは明言されていません。
でもきっと、“終わる恋”の先に、何かが続いていくのだと感じさせる構成になっています。
SNSでの反応
放送直後から「エモすぎた」「胸がぎゅっとなった」「切なさのなかに救いがある」といった声が多数。
結末に明確な“答え”を出さない構成に共感と余韻が広がっています。
キャスト・主題歌・制作スタッフもチェック!
この作品を支える“顔”と“音”と“裏側”に注目することで、ドラマの世界観をより深く味わえます。
主演・主要キャスト
- 葵わかな(羽沢由宇 役)
- 神尾楓珠(大崎真央 役)
- 藤原丈一郎(幼なじみ役・由宇の側にいる存在)
- 本田望結(高校の友人役)
- 白洲迅(社会人パートのキーパーソン)
- 市川由衣(由宇の先輩役として登場)
主題歌
- BoA & 東方神起「あなたをかぞえて」
歌詞には“別れ”と“記憶”をめぐる情景が込められ、物語とリンクするエモーショナルな一曲です。
制作スタッフ
- 脚本:三浦希紗
- 監督:松本花奈、今和紀
- 音楽:岩本裕司
- プロデューサー:辻知奈美、小森千裕 ほか
- 制作:朝日放送テレビ(ABC)
言葉の温度を丁寧にすくい取る演出や、映像の“余白”を活かした構成、人物の表情を見つめる長回し──すべてが「切ない恋の終わり」を静かに支えています。
『すべての恋が終わるとしても』はこんな人に刺さる
このドラマは、派手な展開や劇的な奇跡よりも、“変化していく気持ち”や“終わってしまう恋”に静かに寄り添う作品です。
だからこそ、こんな人にこそ観てほしいと感じます。
- 過去の恋をふと思い出す瞬間がある人
終わった恋の記憶に、まだ少し胸が痛むことがある。そんな人には、登場人物たちの言葉がやさしく刺さるはずです。 - 今、恋に揺れている人
すれ違い、不安、タイミングのズレ──それでも好きでいることの難しさを、物語が代弁してくれます。 - 感情を“言葉”や“余白”で味わいたい人
泣かせようとしない静かな演出、余韻のあるセリフ、視線の交差。その丁寧さが、心に深く残ります。 - 原作ファン/短編・詩が好きな人
140字で描かれた原作の美しさを、丁寧に映像化しようとする姿勢に、きっと満足できるはず。
“恋が終わってしまっても、意味がなかったわけじゃない”
そんな気持ちを抱えている人の心に、そっと寄り添ってくれる作品です。
まとめ|恋が終わっても、想いは終わらない
『すべての恋が終わるとしても』は、恋の終わりに意味を見出し、失われたものの中に残るやさしさや記憶を描いた物語です。
ただ好きだっただけ。
ただ一緒にいたかっただけ。
けれどそれは、時間と環境の変化のなかで、かたちを変えてしまう。
このドラマは、そうした「どうしようもない変化」を受け入れていく人々の姿を描きながら、
“終わってしまった恋”に意味を与えてくれるような静かな光を灯しています。
あなたの心にも、かつての誰かとの記憶があるなら──
それは、きっとこのドラマと響き合うことでしょう。
……以上、ス・テテコ=Pでした。



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