こんにちは。西暦5805年、滅びた地球からやってきました。ス・テテコ=Pです。
この時代で注目を集めている『出禁のモグラ』と『鬼灯の冷徹』の関係性について、SNSやファンの間で熱い議論が交わされています。
両作品は同じ作者・江口夏実先生の手によるもので、一見別の物語ながら、登場キャラクターや世界観の共通点から同一世界線説が浮上しています。
本記事では、ゴン登場の真相、世界線の繋がり、作者と作品背景を整理し、ファンの考察も交えて総まとめします。
『出禁のモグラ』とは?作品概要と設定
『出禁のモグラ』は、江口夏実先生が『鬼灯の冷徹』完結後に手がけた新作漫画で、2021年より講談社「モーニング」で連載中のコメディ作品です。
物語の主人公は、通称「モグラ」と呼ばれる自称・仙人の百暗桃弓木(ももゆき)。彼は「あの世から出禁を食らったため死なない」という特異な存在で、人間界で幽霊の持つ“灯”をランタンに集め、あの世に還そうとしています。
舞台は現世ですが、幽霊や妖怪といった超常存在が普通に関わってくる世界観が描かれ、シリアスとギャグが交錯する作風です。
物語のテーマは「死」と「日常」の交差点。主人公モグラは、ひょうひょうとした態度の裏に、死生観や孤独感をにじませるキャラクターとして描かれています。
その独特なテンポ感とシュールな笑いは、『鬼灯の冷徹』ファンにとっても親しみやすく、さらに現代的な軽快さが加わっているのが特徴です。

『鬼灯の冷徹』とは?作品概要と魅力
『鬼灯の冷徹』は、江口夏実先生による地獄コメディ漫画で、2011年から2020年まで講談社「モーニング」で連載されました。
舞台は、日本の地獄。閻魔大王の第一補佐官である鬼灯(ほおずき)が、地獄内外の様々なトラブルや業務を淡々と、時に容赦なく解決していく姿を描いた物語です。
独特のユーモア、民俗学や神話を織り交ぜた豊富な知識、そして個性あふれる地獄の住人たちが魅力となっています。
作中には閻魔大王や桃太郎、座敷童子など日本の昔話や神話のキャラクターが多数登場し、古典的題材を現代風にアレンジした会話劇が特徴です。
また、地獄を“お役所”に見立てた描写や、ブラックジョークを交えた風刺が多く、大人の読者にも愛されました。
2014年と2017年にはTVアニメ化され、声優の安元洋貴さんが演じる鬼灯の低く落ち着いた声も話題に。アニメをきっかけに原作に触れたファンも多く、長く支持される作品となっています。
作者・江口夏実先生について
江口夏実(えぐち なつみ)先生は、日本の漫画家で、独特の世界観と緻密なキャラクター造形で知られています。
代表作には、地獄を舞台にした『鬼灯の冷徹』と、現世を舞台にした『出禁のモグラ』の2作があり、どちらも講談社「モーニング」で連載されました。
江口先生の作風の特徴は、民俗学・神話・歴史を織り交ぜた知的な設定と、ブラックユーモアや風刺を効かせたギャグの共存です。
また、細部にこだわった背景描写や、小物・衣装などに現れる文化的モチーフもファンの考察を誘います。
『鬼灯の冷徹』が9年間の長期連載を経て完結した後、2021年に開始された『出禁のモグラ』では、舞台を地獄から現世に移しつつも、妖怪・幽霊・神様といった超常存在を自然に登場させる手法は健在です。
このため、両作品の読者層には重なりが多く、「同じ世界線なのでは?」という考察が生まれる土壌となっています。
『出禁のモグラ』と『鬼灯の冷徹』の繋がり説
『出禁のモグラ』と『鬼灯の冷徹』は公式には明確なクロスオーバー作品として発表されていませんが、ファンの間では同一世界線説が根強く存在します。
その理由の一つが、両作品に共通する“あの世”や“幽霊”の描写です。
『鬼灯の冷徹』では、日本式地獄とその周辺の霊界が詳細に描かれ、多様な幽霊・妖怪が登場します。一方、『出禁のモグラ』でも、幽霊が灯を持ち、死後の世界と関わる設定があり、その世界観の構造が非常によく似ています。
さらに、2024年刊行の『出禁のモグラ』第7巻では、狐面をかぶったキャラクターが登場。これが『鬼灯の冷徹』に登場する「野干の檎(通称ゴン)」に酷似していることから、SNS上で「やっぱり繋がってる!」と話題になりました。
作品の時間軸や登場人物の関係については明言されていませんが、江口先生があえて細部のデザインや設定を重ねている可能性は高く、ファンの考察熱をさらに高めています。
ゴン登場の真相とファン考察

『鬼灯の冷徹』に登場する野干の檎(ゴン)は、妖狐の一種「野干」で、いつも狐面をかぶり、飄々とした態度で鬼灯や仲間たちと接していました。
その特徴的な外見とミステリアスな性格から、原作ファンの間でも人気の高いキャラクターです。
『出禁のモグラ』第7巻において、このゴンに酷似した狐面キャラが登場。衣装や雰囲気、立ち振る舞いまでそっくりだったため、SNSでは「これ絶対ゴンだろ」「江口先生が遊び心で入れたに違いない」といったコメントが相次ぎました。
公式からの明言はなく、キャラクターの名前も作中では直接語られませんが、同一人物説の根拠として以下が挙げられています。
- 狐面の形状・模様がほぼ一致
- 服装の色合いやデザインが酷似
- 物腰や台詞回しにゴンらしい皮肉混じりの余裕がある
一方で、「あえて似せた別キャラ」という見方もあり、ファンの間では議論が続いています。
いずれにしても、この登場シーンは『鬼灯の冷徹』読者にとって大きなサプライズであり、両作品の世界線がつながっている可能性を強く示唆する演出となっています。
クロスオーバー作品・pixivでの盛り上がり
『出禁のモグラ』と『鬼灯の冷徹』は公式の直接的なクロスオーバーは存在しませんが、二次創作の世界では積極的に交差しています。
特にpixivや小説投稿サイトでは、両作品のキャラクターが同じ場面で交流するイラストやSS(ショートストーリー)が数多く投稿されています。
人気のクロスオーバー傾向には以下のようなものがあります。
- モグラと鬼灯が仕事の合間に酒を酌み交わすエピソード
- 地獄の観光にやって来たモグラが、鬼灯やゴンと再会するストーリー
- 別作品『鬼滅の刃』などを交えて三つ巴のクロスオーバーに発展
また、pixivタグには「出禁のモグラ」「鬼灯の冷徹 クロスオーバー」などの組み合わせタグが存在し、検索すると数十件〜数百件の関連作品が見つかります。
この二次創作文化は、作者が公式に繋がりを否定しない“グレーな余白”を残しているからこそ活発化しており、ファンの想像力を刺激する要因となっています。
『出禁のモグラ』アニメ化情報
『出禁のモグラ』は、2025年7月7日よりテレビアニメとして放送がスタートします。
制作は『デュラララ!!』や『夏目友人帳』などで知られるブレインズ・ベースが担当し、安定感のある映像美とキャラクター演技が期待されています。
声優陣も豪華で、主人公モグラ役を中村悠一さんが務めます。中村さんの落ち着いた声質とユーモアのある演技は、原作ファンからも「イメージ通り」と好評です。
アニメ化にあたり、公式サイトやPVではモグラのコミカルな動きや独特の会話テンポが再現されており、ファンはもちろん原作未読の視聴者層にも注目されています。
また、アニメ化によって『鬼灯の冷徹』ファンが再び江口夏実作品に触れるきっかけとなり、両作品の関係性や世界線考察が再燃する可能性も高いでしょう。
まとめ
『出禁のモグラ』と『鬼灯の冷徹』は、公式には直接的な続編やスピンオフとは明言されていません。
しかし、作者が同じ江口夏実先生であること、世界観や超常存在の描写の類似、さらに『鬼灯の冷徹』の人気キャラクター・ゴンに酷似した人物の登場などから、ファンの間では同一世界線説が熱く支持されています。
pixivや小説投稿サイトでは両作品を絡めたクロスオーバー創作が盛んで、アニメ化による注目度の上昇とともに、今後さらに盛り上がっていくことが予想されます。
この“繋がり”は、作者があえて残した想像の余白であり、読者にとって作品を二重に楽しむスパイスとなっていると言えるでしょう。
……以上、未来からやってきた観測者、ス・テテコ=Pでした。
この時代の“熱狂”、ほんの少しでも正しく記録できていたら幸いです。



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